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主人公は僕だったのikoanのレビュー・感想・評価

主人公は僕だった(2006年製作の映画)
3.3
ちょっと不思議な大人のファンタジー?シリアスなコメディ?なかなかユニークで面白かったです。
ウィル フェレル主演で、エマ トンプソン、ダスティン ホフマンが脇、なんとも不思議な感じですよね。
ある日、国税局にお勤めの主人公ハロルド君、自分の行動をそっくりナレーションする女性の声が聞こえるようになってしまいます。どういう訳か、文学部の教授からアドバイスを受ける事になって、教授は自らの文学論から、この声の主はハロルド君の物語を綴る作者の声であると説明します。
果たしてこの物語は喜劇なのか悲劇なのか?喜劇にしたいなら習慣を変えろと言われ、ハロルド君の恋もスタート、で、ハロルド君の物語の結末は?戸惑い、焦るハロルド君にとうとう悲劇の結末が聞こえてしまいます…。
一方、声の主はここ十年新作を発表できずにいるスランプの作家。しかもこの作家、主人公が死ぬ物語ばかり書く作家だったからさあ大変。ハロルド君の運命や如何に…!
作家が書く物語に実在の人物がいるとは!奇妙な設定は大変面白いのですが、何かちょっと物足りない感じ。
主人公の魅力よりダスティンホフマンやエマ トンプソンなどなど脇の登場人物達が魅力的すぎて主人公が霞んでしまった感じだからかな?
この作家がこれまで書いてきた本にも実在の人物がいたのなら!一体何人の人が死んでいったんでしょか…。そう考えると怖い話なんですね。
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