atsushi

父ありきのatsushiのレビュー・感想・評価

父ありき(1942年製作の映画)
3.9
"父"というゲームの規則。川に垂らした釣竿が川上から川下へ流されていくように、決して逆らうことはできない決まり事。老いと死もまた逃れることはできない絶対の規則。しかし、小津映画が死を描くことはあっても、こんなにも直接的に死の瞬間を捉えたことがあっただろうか。遺灰を乗せた汽車が止まることなく終幕を迎えることが、殊更私をそのことについて考えさせる。

2024/11/14 1回目
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