映画愛な三人ﾌﾗﾝｽにて


 2009年6月10日 23時45分レビュー

 
ｼﾞｬﾝｼｬﾙﾙﾀｹﾗ脚本監督。　　　

本作ずーっと気になってた作品。


舞台は1948年パリ、ﾌﾗﾝｽ映画愛に満ちたパリっコの映画に関わる青春物語。


ｼﾈﾌｨﾙ（映画狂い）達のｼﾈﾏｸﾗﾌﾞを作ることが夢の熱狂映画青年ﾆｰﾉ。

映画館でﾄﾞﾅﾙﾄﾞというｲｹﾒﾝ映画青年に出会う。

その二人は、寂しげな娘ﾊﾞﾙﾊﾞﾗに出会います。

久々直球な青春映画で恥ずかしい気持ちになる。

ﾆｰﾉの鈍臭いんだけどやたら映画理論を振り回す感じはなんかｼﾝﾊﾟｼｰを感じる（なんかｲﾔ）

三人の映画愛溢れるお話とそれぞれの夢、恋が交錯する。

ﾁｮｯﾄ1948年という雰囲気が感じられない設定でした。（ずっと現代だと思ってた）

欧州映画を知ってるとより楽しめると思います。（全部が全部はわからなかったが、。）

映画好きな方、映画関連に携わっている方にお勧めの別次元のﾆｭｰｼﾈﾏﾊﾟﾗﾀﾞｲｽ物語。

彼等の夢の行方と溢れる映画っ子ぶりをぜひ！　　　

映画狂人が出てくる映画は何となく観たくなってしまうが、これは正直微妙。男2人女1人とアツくなる要素しかないのに全然盛り上がらない。が、所々挿入される映画ネタは映画愛が伝わってきてまあ良かった。(個人的にお気に入りなのはアメリカ映画とフランス映画では事後の女性の登場の仕方が違うみたいなやつ。これは結構おもろい。)
男2人と出会った女が「映画が全てではない」と言う台詞があったが反論の余地がないドドドドド正論だと思うし、ナンパしてきたシネフィルにこの台詞を突きつけるのが最高。わかりきってることだし昔に比べたら映画熱も冷めつつあるけれど、今日もテレビの前に1人座ってたよね。

• #2018_kankan_boy

シネフィル男女3人が奏でる感傷的な青春物語。終始映画談義のみで構築されているといった異色な作品でもあり、夢半ばで逝ったジャン=ジョルジュ･オリオールやアンドレ･バザンに捧げられてもいる。
どうやらタケラの自伝的要素が色濃く反映されているらしいのだが、どうもこの哀愁を帯びた仕掛け方が肌に合わなかった