松岡茉優さんの映画レビュー・感想・評価

松岡茉優

松岡茉優

犯される(1976年製作の映画)

4.0

知らない男に監視される宮下順子、その姿がサングラスに反射しタイトルバック!カッコいい。夫の知り合いのヤクザに犯されたかと思いきや、訳あって再訪した時に絞め殺す。そしたら仲間達が追ってくるというベタな展>>続きを読む

淫獣の宿(1973年製作の映画)

2.5

全然ハマれず。スウェーデンが舞台になっただけで、中身はそこまで良くない。色情狂家族なのにそれ自体に何の捻りもこだわりもないから、見ていて単調で飽きる。ただロマンポルノでゲイセックスがあるのは少し珍しい>>続きを読む

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

4.1

試写の前評判とか度重なる再撮影の話を聞いて不安だったが、久々にキャプテン・アメリカが帰ってくるとのことでかなり楽しみにしてた。普通におもろい。どこに向かうかよくわからなかったフェーズ4の作品群に比べれ>>続きを読む

処刑都市(1984年製作の映画)

3.5

カンフー使いのストリッパー連続殺人鬼vsトラウマを抱えたボクサー。ネオン街のニューヨークがギラついていてとても良いが全体的にかったる過ぎる。ランド・カルリジアンが刑事役で出てくるが、そこまで見せ場がな>>続きを読む

巴里で逢った彼(1937年製作の映画)

3.7

クローデット・コルベールが3人の男達からアプローチを受けるラブコメ。スイスでのウィンタースポーツ絡みのシーンが見応えあって、高速のボブスレーがクローデット・コルベールの横をすり抜けるショットがやばい。>>続きを読む

ザ・ソルジャー(1982年製作の映画)

4.1

結構好き。冷戦のゴタゴタをなんとかする特殊部隊の男が主人公。ソ連側の奴らが腕に隠したミニショットガンで警官を吹っ飛ばすところや電球にガソリンか何かを混ぜてCIAのお偉いさんをぶっ殺す(この準備シーンが>>続きを読む

エクスタミネーター(1980年製作の映画)

3.6

親友を殺された男が犯罪者を懲らしめる処刑人になるという最近よくある映画の走り的な感じだった。『ザ・ソルジャー』同様、殺しの準備のシーンが無駄に長い。こういうシークエンスを端折らないからこそ、生々しさが>>続きを読む

サディスト(1963年製作の映画)

3.9

ジョン・ウォーターズが好きなのめっちゃわかるなあって感じがする。低予算映画のお手本みたいな感じなのだが、イカれカップルの刺激が少し物足りない。リチャード・アルデンがハンサムにしたイーロン・マスクにしか>>続きを読む

シューテム・アップ(2007年製作の映画)

4.2

かなり面白い。銃撃戦を沢山見せたいがために撮られた映画。セックス中に敵に襲われて、モニカ・ベルッチを抱き抱えながら敵を撃ち殺すの死ぬほど笑った。人参は武器にもなるし、いざとなれば引き金も引ける!赤ん坊>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

10年ぶりに再見。前に観たときは人が多過ぎて訳分からず、淡々とした語り口に身を委ねるのみだったけれど改めて観ると名作たる所以が死ぬほどわかる。ほぼ初見みたいなもん。
暗闇のショットが神すぎてビビる。こ
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模倣犯(2002年製作の映画)

3.4

中居正広の首がリアルに吹っ飛びそうな今日この頃初めて観た。ネット掲示板関連の描写は「リリィ・シュシュ」のまんまだし電話で指示出しするのは『ダイ・ハード3』だしであまりにも流行りに乗っただけ。尚且つ話自>>続きを読む

僕と祭で会わないかい?(1953年製作の映画)

3.5

期待しすぎたのもあるかもしれないが、サークの中では普通だった。こちらも子供×西部劇×ミュージカルって感じでサークはミュージカルと子供が本当に好きだなあと感じた。途中ダイアナ・リンのおっぱいがとんでもな>>続きを読む

ステキなパパの作り方(1951年製作の映画)

4.5

面白すぎる。シングルファザーmeetsシングルマザーって感じで愛し合ってるのに互いの子供たちの相性が合わず諸々無茶苦茶になるコメディ。
基本的にガキが調子に乗る映画は嫌いなのにサークの描く子供は本当に
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私を町まで連れてって(1953年製作の映画)

4.4

2025初映画はこれだった。クソ面白い。ダグラス・サークは天才。80分とは思えないテンポ感と満足度。90分の映画もスマホが気になって見れない現代のクソガキ達はダグラス・サークの映画を食い入るように凝視>>続きを読む

花の中の娘たち(1953年製作の映画)

3.8

田舎で農業を営む家族や都会に働きに出ている娘を主人公に、田舎と都会の対比や親子の対立など人間関係のあれこれを描く。東宝初の総天然色映画であるため、セットや衣装がいつも以上に色鮮やか。特に田舎と都会の違>>続きを読む

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

4.4

『悪魔のいけにえ』の続編としては全然ダメダメ。あの得体の知れない田舎のヤバさみたいな怖さは一切ないし、死と生を彷徨う人間の気味悪さ、恐ろしさみたいなのは一切ない。ただ、普通のホラー映画としては良くでき>>続きを読む

ドノバン珊瑚礁(1963年製作の映画)

5.0

7年ぶりに再見。最高の神映画。もはや神話。
ハニートラップを仕掛けられたジョン・フォードが家の窓からドロシー・ラムーアを突き落としたり、訳もわからずバーで殴り合ってピアノが壊れ、ジュークボックスから金
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レベル・リッジ(2024年製作の映画)

3.6

面白いけど長い。そして地味。警官達の不正に対して主人公の超人的なパワーで捩じ伏せる(イコライザー的な)映画では無いところは評価できるが、90分でやって欲しかった。あと黒人に対する不当な取り調べの厭らし>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.2

大学1年の時に(何故か)授業で見せられて以来の再見。今見ても全く古い感じがせず、普通に怖い。レザーフェイスそのものよりも頭を叩かれ倒れ込んでピクピク動いたり、冷凍ボックスを開けられて生きてるのか死んで>>続きを読む

フラッド(1998年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃおもろい。90年代アクション映画の傑作。
大雨で水浸しになった街をボートが駆け抜けていくだけでも満足するが、潜ってこっそり敵に近づき撃ち殺したり、独房が水浸しになった時に流れてきた机をベル
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

5.0

これもクソ久々に再見。あまりの面白さに椅子からひっくり返りそうになった。冒頭と飛行場でのアクション、アストンマーチン破壊シーンとエヴァ・グリーンのおっぱいしか記憶に残っていなかった自分を全力で殴りたい>>続きを読む

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)

-

10年ぶりくらいに再見。確かに面白いんだけどテンポの問題なのか結構長く感じた。フェリックス・ライターの扱いが好きじゃない上に、敵も大したことない印象が強くてそこまで好きではなかったが、これもこれでアリ>>続きを読む

007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年製作の映画)

5.0

小学生ぶりの再見だったが、昔観た印象の3澗倍面白すぎておったまげた。ブロスナンボンドはアクションのイメージが強すぎてジョークがそんなに印象に残ってなかったんだけど、めちゃくちゃ言ってるじゃないか。
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007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

5.0

久々に観たけどクッソ面白い。愛すべきポイントを語り出したらキリがないので今回気がついた点。ボンド映画の中では少し変わった作りになっていて、ボーイミーツガール形式になっている。従来のボンド映画では、ボン>>続きを読む

ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

5.0

今年で観るの3回目だし、念願の映画館での鑑賞だったけど、何度観ても面白いし最高。終盤のマッチョの下りは映画館で観るとより素晴らしいし、Blu-rayよりも音楽がめちゃくちゃ聴こえた。本当に日本公開あり>>続きを読む

サブスタンス(2024年製作の映画)

4.5

ネタバレ絶対厳禁だけどクソ面白い。加齢が原因で番組をクビになった女優が、昔の容姿を取り戻すために‘The Substance’と呼ばれる薬に手を染め始め、次第に歯止めが効かなくなっていき…みたいな話。>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.9

なぜ内戦になったのかよく分からないまま、ひたすら架空の戦場をジャーナリスト4人と突き進む現場第一主義ムービー。戦争になればその原因などはもはや誰も振り返ることなく、生きるため、そして「勝利を掴む」ため>>続きを読む

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)

5.0

久々の再見。個人的にダルトンボンドは自身が思い描くボンドのイメージとかけ離れており幼少期は全く食指が動かなかったが、改めて見るとめちゃくちゃ面白い。荒唐無稽な感じというよりは良い意味で「原点回帰」して>>続きを読む

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

5.0

『ロシアより愛をこめて』に引き続き、小学生ぶりに再見。宇宙で1番面白かった。
まず、開始20分からして完成されすぎている。ゴールドフィンガーをオープニング直後に登場させ、賭けに負けさせるの最高。その後
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毒娘(2024年製作の映画)

2.5

全然面白くない。同監督の『許された子供たち』が傑作で期待していたのだがこれは全く面白くない。内藤監督は「生々しい気持ち悪さ」を描けばピカイチなのに、そこに少しでもフィクション的な要素が入るとまるでつま>>続きを読む

バナナ・スプリッツ・ホラー(2019年製作の映画)

4.0

アメリカで実際に放送されていた子供向け番組のキャラクターたちが殺人マシーンになるという中学生が考えたような設定の映画。結構面白かった。
ゴア描写強めかつ人間を中々死なせない意地悪さが良い。キャラクター
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The Strangler(英題)(1970年製作の映画)

3.9

幼少期に自分のスカーフで女性を殺す所を目撃してしまった青年が、大人になってもスカーフで人を殺し続ける話。前半の殺人場面では首にスカーフをかけるだけで終わるのに、後半からはしっかり殺しを描く構成が少し謎>>続きを読む

ザ・コップ(1987年製作の映画)

3.8

ジェームズ・ウッズ演じる刑事が連続殺人事件を追う。家族に縁を切られても警官を誤殺してでも犯人を追い詰めようとする姿がまさに狂気。
ランディ・ブルックスはまたもやエロ担当してて素晴らしい。台所セックス中
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

5.0

小学生の頃ぶりに再見。初めて観たときはなぜここまで評価が高いのかよく分からなかったけれど、改めて観ると納得。全編通してロバート・ショウ演じる殺し屋がとにかくカッコ良すぎる。じわじわと追い詰める感じや列>>続きを読む

薔薇の標的(1972年製作の映画)

3.7

モミアゲがとにかく長い加山雄三。機関車の解体作業を見ながら「あれは俺を見ているようだ」と呟く加山雄三。全体的に機関車のメタファー多め。
西村潔のアクション映画としては少し微妙。寡黙すぎる加山雄三はカッ
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恋にめざめる頃(1969年製作の映画)

3.8

成瀬巳喜男『妻よ薔薇のやうに』のリメイク。成瀬の作品は未見だが、こちらは究極のファザコン映画。身勝手な理由で母親を捨てた父親のことが忘れられない酒井和歌子が、父親の暮らす場所へと訪れる。案内してくれた>>続きを読む