めちゃくちゃな映画。見せ場にしたい(監督が拘りたい)シーンはカット割りまくりだけど、見せ場ではないシーンはワンカット長回しで独特すぎるリズムのある映画だった。ただこのリズム感が段々クセになってくる。石>>続きを読む
死ぬほど面白い。狭い弁護士事務所内での救いようのないオープニングから始まるド傑作。法廷や推理モノのイメージが強い松本清張原作でもここまで下衆な話があるんだと心底感動した。
立場の逆転(追う者と追われる>>続きを読む
リナ・ウェルトミューラーの代表作だけどこれは古臭さしか感じなかった。出てくる食事にケチをつけ、共産主義者や貧乏人をとことんまで見下す(なんて弁が立つんだ!)ブルジョワはとても面白かった。桐野夏生『東京>>続きを読む
途中若干ダレるが大傑作。どうしようもない現実をなんとか打破するために踠き苦しみ、なんとか生き延びようとするジャンカルロ・ジャンニーニの真っ直ぐさとバカさに泣く。
強制収容所の女所長の下りは本当に最高。>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い。他の岡本喜八作品よりかは贅沢に時間使ってテンポ遅めで焦らされるんだけど、死ぬほど面白くなったタイミングでいきなり終わるのが最高。『肉弾』同様、雨の中での出会いはロマンチックだったし>>続きを読む
クソ金持ち大学生達がクスリにズブズブにハマっていく映画の筈が薬物を服用している姿はあまり見せず、勝手にパキっている(主にアイアンマン)のでぶっちゃけ共感もクソもない。『The Boost』みたいな絶望>>続きを読む
『今年の恋』のあの名コンビがこんな意味わからん映画でもコンビを組んでたと思うと笑うしかない。警察官のくせに意志が弱いのかコロコロと考えが変わる吉田輝雄と関わる男全員不幸にさせるキャバレーの女、岡田茉莉>>続きを読む
俗に言う傑作とは言えない映画かもしれないが偏愛してる。最高。
恋人が死んだ女性に対していきなり割り込んでどうしてもキャメラに収めたい目黒祐樹、わざとらしいセリフの数々のせいか吹き替えにしか見えない松岡>>続きを読む
ディミアン・チャゼルは全然好きじゃない映画監督(むしろ嫌い)なんだけど、これはド傑作。
狂乱の時代のハリウッドを抜かりなくちゃんと描いているところにまず感動するし、登場人物達が夢の世界に飛び込んだ後に>>続きを読む
何やら重苦しく怪しげな雰囲気で始まるも段々全容が明かされていくとメチャクチャになっていくのが最高だった。まさに珍作。
司葉子と田宮二郎が見つめ合う所で泣きそうになった。全編通して観ると司葉子そんなに良>>続きを読む
イーロン・マスクが本作についてTwitterで"great movie"とツイートしていたのでなんとなく観てみたが、確かに傑作だった。大学受験前の終始不安な状況の中、両親が長期不在となり、家に娼婦を呼>>続きを読む
無機質な都会での自殺未遂に始まり、植物人間の紹介(ベットに横たわってる!)とキム・ギヨンらしい禍々しさで幕を開けるもそれ以降は一気にトーンダウン。ただ、終盤の男女が裸になり、女が包丁で男の胸を刺した後>>続きを読む
映画としてはクソつまらないが、ペジュ姫が圧倒的に美しいので満足。演技はそこまで上手じゃないけど、黙っている時のショットがすべて神がかっている。ただ、ペジュ姫パートは割とおまけ程度な気がして残念だった。
女優になるためにニューヨークへ上京するも、変人ばかりに出会うせいで住む部屋がなかなか決まらないという映画。冒頭、カメラに向かって両親が上京を反対するショット(下から上に向けて撮られている)で、子供が主>>続きを読む
久々の再見。初見時(スコア3.4)よりも大分楽しめた。見返して観るとめちゃくちゃ変な映画だなと思った。
変だと感じた点3つ
1.ウォール街のエリートサラリーマンが主人公なのに、仕事をしているところを映>>続きを読む
数少ないフッテージを延々と使い回し、あたかもそれらだけで物語が進んでいくように錯覚させ、「映画」を撮り切ってしまうラス・メイヤー御大の真髄が詰まった作品ではあるものの、ひたすら同じような映像を見せられ>>続きを読む
実験映像を延々と見せられているようでしんどかった。街の風景や色使いは良かったが、アル中の設定が上手く活かしきれていないと感じたのは自分だけなのだろうか…。(現実逃避的な部分+酒に溺れてどうしようもなく>>続きを読む
傑作。すごすぎる。終始赤ふんどしのショーン・コネリーだけに留まらず、石頭から大量の銃が出てきたり、未来都市のビジュアルや世界観などにとにかく圧倒される。加齢や死から解放された世界というどう考えても逃げ>>続きを読む
前半40分はオールタイムベスト。神。「欠陥」を抱えた人間同士が出会い、徐々に互いの距離を縮めていく様子はフランク・ペリーの『リサの瞳のなかに』のようで、涙が止まらなかった。コロナ禍によって人と人との関>>続きを読む
川崎敬三の「乳の型をとった椀を盃にして、僕の最後の命を飲み干したいんです。」のセリフがフェティッシュ過ぎる。しかもこの時、京マチ子(女学生時代なので珍しく三つ編み!)の胸のあたりにカメラが迫っていくの>>続きを読む
東宝の青春映画って若者2人が主人公なのに、いい意味で青臭さを感じさせず、それでいて甘酸っぱくここまでオシャレに仕上げることができるのが凄い。
田村亮が内藤洋子の勤めるレストランに行って2人が見つめ合う>>続きを読む
傑作。あまりに美しすぎる海水や生き物の描写を観たとき、「虚構」が現実を越える瞬間を目の当たりにした。人類が到達してはいけない領域に踏み込んでしまったのではないかという背徳感を感じさせるほど美しい映像(>>続きを読む
A24の中ではかなり面白い。A24大っ嫌いだけどこれは傑作だと思う。途中までは「映画」というフレームをぶっ壊すほどのカオス展開が続き、やりたい放題やってて素晴らしかった。 MCUが「延命」のためにやり>>続きを読む
会社をクビになった男が復讐のために街を火の海にするというあらすじがとても面白そうだが、テンポが遅くて地味。なんでこんなにタラタラしているんだと思ったら『ゴースト 血のシャワー』の監督だったのかよ!!か>>続きを読む
金のかかっている派手なアクション映画が観たくなったので、2023年映画始めはこの映画にした。中盤の街中での銃撃戦はかなり良かったが、最後の決着が意外と地味で残念。ライアン・ゴズリングが「ヒーロー役」で>>続きを読む
傑作。超絶キメキメショットの連続で観ているだけで視力回復する。政治劇になると思わせといて、後半の陰謀論を暴いていくような展開が最高すぎる。オチも予想できちゃうんだけど、あまりのかっこよさに脳天撃ち抜か>>続きを読む
傑作。長いから10年以上観るの後回しにしていたけどやっと観た。前半のイケイケシーンの数々も良かったが、やっぱり後半が良すぎる。あの爆竹中国人とドーナツ屋のシーンと美人局に遭うシーンもう全部好き。ガス欠>>続きを読む
期待してたよりかは微妙だったけれど、ラストのゆっくりと引いていくカメラで感動してしまった。最近仕事が辛すぎるせいか、足を痛めたバレリーナに必要以上に感情移入して辛かった。それはそうとて、邦題も原題も良>>続きを読む
期待していたよりかは普通。ピークを終えたかつてのテレビスターが、自殺予告することで視聴率を取り戻し…みたいな話。会話が多すぎて途中で飽きた。ただ、ピーター・フィンチ役を丹波哲郎でリメイクしたい。
普通に傑作だと思う。パニッシャーとしての活躍を描くというよりは全体的に復讐劇なのだが、アクションも妥協せず、色んな殺し屋が出てくるので観ていて楽しい。ロシア人の殺し屋が馬鹿みたいに強くて笑える。ジョン>>続きを読む
ジャスティン・リンの初期作でアジア系高校生が主人公。軽く手を染め始めた犯罪がどんどんエスカレートして、ついに強盗まで計画し…みたいな話。アジア系アメリカ人の生きづらさみたいなのが随所に挟まれていてそこ>>続きを読む
ひとりひとりの「個性」が尊重される時代だからこそ、個人の承認欲求の高さもそれに比例してどんどん大きくなっていく。テロの被害者を装って有名人になりたいという発想がバカすぎるし、どうしようもないんだけど、>>続きを読む
全然面白くない。破産したバーバラ・ストライサンドがスポンサーを務めていたボクサーに取り立てに行き、なんやかんやでボクサーの男といい感じになり…という話。あまりのくだらなさに時間を無駄にしたことを後悔し>>続きを読む
レズビアンカップルの子供がある魚を食べて緑色に発光し始め、ある日行方不明になり…みたいな話。
ナムジュンパイク的な世界観とMVのようにテンポの良い編集がクセになる。テレビから何度も復唱される企業メッセ>>続きを読む
サムい演出も多少あったがラストで号泣。勝利や数字(点数)などの結果ばかりを追い求めるよりも、周りの環境や一緒に目標に向かっていく仲間がいることが1番の幸せという現実では誰もそんなことを言ってくれないよ>>続きを読む
坂口健太郎をキャスティングした製作陣はマジで優勝。『ヒロイン失格』を観た時からこいつはサイコパスを演じたら右に出る物はいないと思っていたが、遂にその時が来た!坂口健太郎優勝。アクションを極め続けるひら>>続きを読む