なんだか見ていて愛着の持てない主人公で、作品自体もあまり面白いと思えなかった。後ろ２編以外は主人公の行動が思いやりに欠けていたせいかも。例え戻ってやり直したとしても、彼はどこかで思いやりというものを放棄していただろうし、結局は捨て鉢になってしまうタイプの人間なんじゃないかと思う。
有吉弘行が何かの番組で「戻りたい時なんてない。今の自分が一番マシだから」というようなことを言っていたのが印象に残っている。私も戻りたい時なんてないな…面倒だし、本作の主人公のようにあの頃は幸せだったとはっきりとわかっている瞬間が存在していない。
これでイ・チャンドンの作品は宅配レンタルも配信もされていない『グリーンフィッシュ』以外はすべて観た。私は、シークレット・サンシャイン ≧ ポエトリー > オアシス > バーニング > ペパーミント・キャンディー の順で好き。
蛇足だけど、ソル・ギョングって森崎博之にめっちゃ似てませんか…
ずっと森崎…と思いながら観てた…
