そうめん

ペパーミント・キャンディーのそうめんのレビュー・感想・評価

4.0
全てに絶望し自暴自棄になっている男キム・ヨンホの描写から始まる。
何故こうなったのか、時代をさかのぼることで明らかになる。
推理小説の謎解きのようだが、分かってスッキリするというより、どんどん切なくなってくる。

パートが変わる(時代が戻る)たびに、人間関係やヨンホの性格や姿勢が、大きく(時には正反対に)変わっている。
その理由も分かるから、なおさら悲しみが増す。

最後に(つまり、元々の)キム・ヨンホの姿をみたとき、合点がいくと同時に重く苦しい気分を味わった。

シナリオ構成の卓抜さを高く評価したい。
冒頭は意味不明な感じにもなるが、観終えた時の揺さぶられ感がすごい。