超〜久々に観たけどやばすぎた。
序盤からエグいショットの連続で既にお腹いっぱい。ピクニックの人たちを手前に捉えつつ奥に線路を持ってくる構図とか……
ただ時系列を逆にしただけの「斬新でしょ？」作品ではないことが最後のシーンで分かる。
時間を自由に切り貼りできる「映画」が、本来不可逆なものである「人生」に少しだけ影響を及ぼした瞬間。「こちら側」にある映画が「あちら側」にある物語に作用する。泣ける。あのときソルギョングが一瞬だけすごく切ない表情をするんだけどそれが刺さる。この頃からソルギョングはとんでもない俳優。
歌う輪の中でソルギョングとムンソリが同時にフレームに収まった瞬間からその後の数十秒間の幸福感と切なさ……もうこの映画は、ハッピーエンドとしか言いようがなくなる。
