人口爆発と環境破壊により資源が枯渇した暗鬱な近未来
2022年
なんだ来年か
それにしても…
階段には笑った
そんなバカなと思いました…
(゜ロ゜)ハッ
この光景、どこかで見たことあるぞ!?
あれはそう、今から20年以上も前の冬。田舎から東京に出てきた社会人になりたての私は、出張先での顧客との打合せがなかなか終わらず、ついには電車で帰れなくなってしまった。長時間の打合せで疲労困憊。明日もまたここで仕事をしなければならない。帰宅して数時間後に舞い戻るも時間の無駄。とにかく休息しなければ明日に差し支える。
同行していた課長が連れてってくれたのは、八重洲の24時間サウナだった。
深夜のサウナは電車で帰れなくなった企業戦士たちで溢れ返っていた。もっと正確に言うと、至る所で人が雑魚寝していたのだ。
こんなにも赤の他人に囲まれた状況でよく眠れるな
私には無理だ
勝手知ったかのように先導する課長についていくと、目を疑う光景が私の目に飛び込んできた。
なんと階段の踊り場で人が寝ているのだ
それも2人も
東京って怖えええ…
本気でそう思いました
そんな記憶を呼び起こす、この映画は『人間でいっぱい』なんです。私の好きなリチャード・フライシャー監督の作品なので少し期待していましたが、う~ん、これは…。まるで藤子・F・不二雄の大人向けSF作品みたいな世界観。いやそれはむしろ好きな方なんですが…。本作は、ちょっと安っぽさだけが際立っていたというかなんというか…。落ちが読めてしまったのも残念でした。
お土産つきの現場検証には笑った
およそ主人公のやることじゃない
この時代の人たちはみな警察を恐れている
だって職権を乱用してくるから(笑)
これひどいよなあ
おかげで手放しで応援できない
そんな残念な主人公を『十戒』『ベン・ハー』のチャールトン・ヘストンが演じます。それにしても、このチャールトン・ヘストンが、時折アーノルド・シュワルツェネッガーに見えてくるのは私だけ?よく見るとぜんぜん違うのにね。何故?
え?シュワちゃん!?
いや違うな…
あれ?やっぱシュワちゃん!?
を行ったり来たりしてました。ずっと。
そんなシュワちゃんの女房役の「本人間」を演じていたのは『深夜の告白』『スカーレット・ストリート』のエドワード・G・ロビンソンじゃないですか。髭のせいで気づきませんでした。なんでも本作が遺作なんだとか。これはびっくり。
『市民ケーン』『疑惑の影』『第三の男』『ジェニーの肖像』『ふるえて眠れ』のジョゼフ・コットンまで出てる。
この映画、配役がなんだか無駄にすごい(おっと失礼)
ラスト、もう一捻り欲しかったなあ
もっとこう藤子・F・不二雄作品みたいな無機質な虚無感を残す終わり方だったらもっと良かったのに。