ジャイロ

君たちはどう生きるかのジャイロのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.0
冒頭の炎の描写にただならぬモノを感じた

死への恐怖、喪失の恐怖、根源的な恐怖

恐怖が渦巻いていた


怪しげな雰囲気を纏った七人の小人

不気味な幽霊塔

地下の国のアリス


それは鳥が人を食べる世界

神々の国のようで、多様な生命が息づいている地獄のような世界

荒々しい風が吹き付ける

息を呑むような世界


君たちはどう生きるか

作中でもコペルくんが影響を与え、行動を変えていく

なるほどあれは確かに宮崎駿だ

そこかしこに宮崎駿がいる

たとえ積み重ねてきたものが継承されなくとも

創ってきたモノが宇宙に呑み込まれようとも

それでも宮崎は微笑んでいた

微笑んでいたのだ


俺の生き様はこうだ

君たちはどう生きるのか

生々しさにむせ返るほどの剥き出しのメッセージを突きつけられているような、そんな映画でした

手書きのエンドロール、すごく良かったです。