冒頭の炎の描写にただならぬモノを感じた
死への恐怖、喪失の恐怖、根源的な恐怖
恐怖が渦巻いていた
怪しげな雰囲気を纏った七人の小人
不気味な幽霊塔
地下の国のアリス
それは鳥が人を食べる世界
神々の国のようで、多様な生命が息づいている地獄のような世界
荒々しい風が吹き付ける
息を呑むような世界
君たちはどう生きるか
作中でもコペルくんが影響を与え、行動を変えていく
なるほどあれは確かに宮崎駿だ
そこかしこに宮崎駿がいる
たとえ積み重ねてきたものが継承されなくとも
創ってきたモノが宇宙に呑み込まれようとも
それでも宮崎は微笑んでいた
微笑んでいたのだ
俺の生き様はこうだ
君たちはどう生きるのか
生々しさにむせ返るほどの剥き出しのメッセージを突きつけられているような、そんな映画でした
手書きのエンドロール、すごく良かったです。