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ソイレント・グリーンのMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)
3.9
「ソイレント・グリーン」
2022年人口増加で格差社会で食材で飯を食うことが、最高級品になっていた。だから、金がないと本物の食材を食べれない状態になっている。そこら辺で寝てるのも当たり前。だけど、金持ちはいる。主人公は警察だけど、事件現場の持ち物とか家具を職権乱用して取っていた。もうこの辺からになると、芥川の羅生門をイメージする。
もう自分達は金持ちにはなれないから、金持ちから盗んで、身内の者が幸せになれば良いなという考えになっている。

でも、低階級の人は何を食っているのかと言うと、配給制のソイレント・グリーンと呼ばれる単色のビスケットを食べていた。
だけど、それは政府が作っていて、どのように作っているか分からなかった。
これは、漫画トリコもモチーフにしている。サプリメントが味になるというあの衝撃は忘れられなかった。

倫理観もないし、全てが崩れているけど、金を稼ぐためにはこうするしかないという反面自分の感情は捨てきれない。
ラストのあの成分と分かる瞬間、人間は今はしていないが、いつかするだろうと思ってしまう。小島監督が言っていた、SFはディストピアを作り、警鐘している現代に。
だが、STAR WARSが変えてしまった。

いやー、良い映画だったな。
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