Evans

麦秋のEvansのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
3.8
「またみんな一緒になれるさ」

親と子、子どもと親の関係性を、独身女性の結婚を主軸に描いた作品

裕福な悩みかもしれないが、家族にとっての幸せと自分の幸せ、思い描かれた生活と思い描いた生活。まったく見えなかった道を、フラフラと歩いているように見えた主人公は、人思いで、自分思いの、柔らかい気持ちも持った人であった。そして、それを見守る家族も、柔らかい家族であった

◆爛漫で、お転婆で、天然な主人公を演じた原節子の笑顔溢れる演技が、可愛いらしく、途中まで大丈夫かなっと思わせるが、それでも自分の気持ちを吐露する時は、真剣な眼差しで語りかける強さを感じた。ショートケーキを隠した後、手で口を覆ったままのシーンの愛らしさは素晴らしいかった。
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