Evansさんの映画レビュー・感想・評価

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スターリングラード(1993年製作の映画)

4.3

「白い地獄」

スターリングラードの悲劇を描いた作品

ドイツ戦争ものではあるが、ヒトラーへの忠誠や、SSの格好良さというものは無く、自らの大切な人を守るために戦争に赴き、苦しみながら生きていく姿しか
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

2.5

「みんなでやれば怖くない」

心霊現象をみんなで体験して、取り返しがつかなくなった物語

主人公が自己中心的な動きが多いので、最後は自らに返ってくるものであった。

◆悪霊や主人公の思い通りになりすぎ
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ハムレット(1996年製作の映画)

4.7

「圧巻の仕上がり」

シェイクスピアのハムレットを映像化した大作

シナリオの分かりやすさと、物事を多重的に押し進めることによるスリルと、展開への期待感は素晴らしいかった。

◆長台詞が多く、映像的な
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.2

「ハンティング感覚」

人肉を売り捌いた肉屋の殺人夫婦を描いた作品

この手の作品では仕方ないが、人肉が絶品のように描かれてしまう。ただの殺人ではなく、夫婦問題、経済問題などを解決する方法として殺人を
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飼育(1961年製作の映画)

3.4

「この世は地獄」

戦争末期のある村での出来事を描いた作品

日本のムラ社会の問題を改めて表現していた。黒人捕虜という特異性のある人物への嫌悪感、責任のなすりつけあい、根拠のない誹謗中傷、力での制裁、
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ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード(2017年製作の映画)

3.0

「テッサの辛さ」

スリッツの結成から解散までを映像を通して振り返るドキュメンタリー

テッサの役回りの辛さはインタビューを通して感じた

◆遺言のとおり作品を作成することの素晴らしさと、音楽シーンへ
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処刑人(1999年製作の映画)

3.8

「人の法で裁けないもの」

悪党をやっつけるダークヒーロー的な神の使いを、処刑人として描いた作品

人の法の抜け穴を通る悪党を神の法において正すというものをストレートに描いていた。エンドロールの住民の
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

「憧れのアルパチーノ」

盲目の退役軍人をアルパチーノが描いた作品

なぜ目撃者を退学にさせたいのかは分からないが、ありもしない正義を振りかざしていることそのものを悪としたストーリー展開は良かった。
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

「救世主を待つ」

砂漠の星で、スターウォーズして、宗教戦争を描きながら、血統の強さを証明するために、予知夢と洗脳を持つ主人公覚醒型な作品

ティモシーの演技と、そこにいるだけの存在感で、作品への安定
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.8

「即地獄絵図」

紛争地域のしがらみと人への愛を描いた作品

紛争地域であり、大国の代理戦争的な戦いなのか、休戦、終戦が曖昧で、平和な時が僅かに流れ、そこから直ぐ地獄絵図へと移り変わる姿は、当事者なき
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.0

「ピアノの旋律と共に」

白鳥の湖を踊るバレリーナの苦悩を描いた作品

役の取り合い、役になること、美しい演技をすること、神経を吸い減らしながら、美しくなっていた。

◆幻覚は自らの夢だったのか現だっ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.6

「常に変化し続ける」

ストップアニメーションで描かれた寓話のような物語

画面全てを対象範囲に、縦横無尽に背景を書き換え、人物を登場させたり、不気味ではあるが、良い世界観が完成されていた。

◆二足
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

2.8

「不死身じいさん」

最強おじいちゃんがナチスを殺戮しまくる作品

SSが有能そうでまったく役に立ってなかったのが、残念であった。

◆女性捕虜らからの仕返しと言わんばかりの、銃の乱射は素晴らしいシー
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

「ミット打ちの音」

聴覚に障害のあるボクサーの女性を描いた作品

鋭い目で、何かを見透かし、何かを睨んでいるような演技であった。

◆人の話し声より、物音をきちんと捉えており、ミット打ちの音と、上手
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

「きっちり不愉快」

人の欠片もない男たちの凶行に巻き込まれる家族の物語

オペラからハードコアへと音楽が変わるように、不吉な雰囲気を感じさせる作品であった。

◆こちらへの問いかけが的確なのでメタで
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.3

「何処に狂いがあったのか」

苦しむ主人公がほんの些細な希望を目にしたところで殺されてしまう物語

外側から見た彼の行動は、異常性があったが、それは彼の中の苦しみとの戦っている証拠であった。

◆剃刀
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

2.3

「黒人の友人の言う通り」

国務長官とジャーナリストの幼馴染の恋物語

特に深みもないけど、黒人の友人はいいことを言っていた。

めめめのくらげ(2013年製作の映画)

2.0

「コンセプトを感じる」

村上隆監督作品

ストーリーや演技より、細かく砕かれた世界観を楽しむ作品

◆原発事故にかかるイジメ、宗教にのめり込んだ親を持つ子ども、子どもへの日常的無関心及び管理下に置き
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いぬ(1963年製作の映画)

2.0

「いぬは誰だ」

強盗犯がいぬが誰かと疑心暗鬼する作品

都合よくいって、最後は死ぬという分かりやすい展開で、大きな山は特になかった。

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

1.5

「自堕落で自分勝手な人々」

芸術家の生活を描いた作品

自分勝手な人に振り回されるストーリー、あの鳩の様に飛び立って欲しい。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

「平成ど真ん中だわ」

20代後半から30代にかけての、大人の様な子どものような恋愛を描いた作品

ナイトオンザプラネットを少しだけ意識しながら、終わりからの恋を描いていた。社会の生きづらさや、個人の
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.3

「灰色の沈黙」

街で生きる人を映し出したドキュメンタリー

メインの夫婦のように、佇んでいる姿だけで、ゆったりとした心地になる映像であった。ただ人の生活を映し出しただけでなく、インタビューを通して、
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ねじ式(1998年製作の映画)

2.4

「アングラ浅野忠信」

アングラな世界でシュールな演技をする浅野忠信を鑑賞する作品

何処となく人ごとのように会話する主人公の淡々とした形と、周りのシュールな状況がマッチし、あまり世界観に疑問を持たず
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.4

「それぞれの優しさに包まれて」

四姉妹のそれぞれの成長と苦悩を描いた作品

お互いがお互いを理解し、自らの正しいと思うこと、自らが出来ることをきちんと理解した上で、お互いを思う優しさを紡いでいった。
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異母兄弟(1957年製作の映画)

3.5

「母親の気持ち」

大正から終戦までの軍人家族の様子を描いた作品

女中に手を出しておき、保身のために妻としたにも関わらず、家では女中同様の働きで、正妻の子しか自分の子として認めない中、屈折した家で、
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黒い家(1999年製作の映画)

2.7

「まがいもので本物が霞む」

保険金殺人事件に首を突っ込みすぎた保険員が遭遇した事件の物語

突如現れて、すぐに殺されてしまった准教授が本作の核心を語っていた。

◆サイコパスについての認識は時代によ
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恐るべき子供たち(1950年製作の映画)

2.8

「破滅へと向かう」

互いに依存しあった姉と弟を描いた作品

互いに罵り合うような会話で作られる破滅しそうな2人の世界を描いていた。

◆支配的な姉と夢遊病の弟の、謎の出発は、夢の出発なのか、何かの隠
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.3

「子どもの夏の冒険」

隣人の連続殺人鬼を追う少年たちを描いた物語

怪しかったり、怪しくなかったりする犯人にモヤモヤするし、恋した少女が良い場面だけ現れる不思議さがあった。

◆双眼鏡で覗かれている
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赤線地帯(1956年製作の映画)

3.8

「金と性」

吉原から続く赤線のお金と性の関係を描いた作品

登場人物それぞれに暗く重い現実を抱えたまま、女郎屋で過ごす人々を描いていた。ヒステリーを起こす人、金の恨みを買う人、会社の金をくすねる人、
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.0

「不条理な理」

軍事クーデターにより起こったデストピアを描いた作品

暴力による立場の入れ替えは、それを正当とする統治が行われる。暴力と強制で支配された世界は、欺瞞に満ちており、人を信用することが出
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オール・ダート・ロード・テイスト・オブ・ソルト(2023年製作の映画)

2.4

「リラックスムービー」

鮮明な映像と自然音で構成されたリラックスムービー

ストーリーもあり、時間軸を操りながら作成されていたが、映像と自然音が優っていた。

鉄男 II BODY HAMMER(1992年製作の映画)

3.3

「電脳と田園」

1とは異なりストーリー性と納得感を持たせた作品

電脳機械から脳の映像を吸い取り加工する、映る映像は田園風景、破壊と創世の間の物語、家族の破壊と家族の創世。鉄男という世界の中で、塚本
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.5

「鬱と惑星衝突」

披露宴の日に鬱の症状が悪化した女性と、惑星衝突による終末を恐れた女性の物語

周りの人にイライラされながらも、体裁だけは整えようとするものの、体はうまく動くことが出来ない辛い状況で
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山女(2022年製作の映画)

2.6

「日本信仰のカルト化」

口減し、間引、人柱について描いた作品

閉鎖的な日本の村的信仰がいかにカルト宗教じみていたかということの客体視させる作品であった。
村八分で生きていくことは難しいものを、神隠
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.5

「甘酸っぱい時代劇」

汚穢屋と武家の娘の恋を描いた作品

ストーリーと登場人物の特徴をゆっくり丁寧に作り上げていた。気の強い頑固ものそうなおきくの後半からの表情とマイムだけの表現も、人となりが分かっ
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

2.6

「聖職者は難しい」

脱獄囚が聖職者になりすまし、逃げようとする物語

頼りにされたり、神や救いがないことへの文句を聞いたりと、神父とは難しい存在である。
宗教的なところが理解不足であった。

◆水の
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