Evansさんの映画レビュー・感想・評価

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猫が行方不明(1996年製作の映画)

3.3

「人騒がせ」

行方不明になった猫を捜索する物語

マダム情報網が張り巡らされる場面と、意味深に登場してた男がかませ犬なのが良かった。

◆フランス映画っぽいスタートから、出だしの太陽光を活用したシー
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.8

「多くの死と多くの助け」

ポーランドでドイツ侵攻期から、迫害され続け生き残ったピアニストの物語

死の恐怖が日常にあり、いつ、何が起こって殺されるか分からない環境は、恐怖と不安にまみれた日常であった
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.4

「サイモン」

アメリカの食卓と家族の様子から描いたパンクスの物語

パンクな男に導かれ自らの道を進む少女が、冴えない自らを変化させていった。アメリカの食卓というよりかは、親が子どもを管理しようとしす
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.2

「救えない」

薬物依存に苦しむ本人とその家族の様子を描いた作品

自分自身ではもうどうすることが出来ないのが、依存症であり、脳がそのように動いているので、気持ちや考え方で太刀打ち出来るようなものでは
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終身犯(1962年製作の映画)

3.3

「刑罰を考える」

終身刑で刑務所の独房で人生の殆どの時間を過ごした男の物語

勤勉で、熱意をもって研究や物事への理解を深める彼の姿に、様々な人が魅了されていった。

◆鳥の研究も凄かったが、囚人自ら
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ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう(1972年製作の映画)

3.8

「誰もが聞きたい性の話」

ウディアレンが描く性に関する小話の物語

誰もが抱える性の悩みや問題をコミカルに描いており、どのキャラクターも独特の愛らしさをもって見ることができる。

◆変態趣味の番組は
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他人の顔(1966年製作の映画)

3.8

「自由と孤独」

事故で顔に傷を負った男が、仮面を被ることで、自らの劣等感と向き合う作品

仮面を被るという行為にフォーカスし、誰でもない自分という自由を手に入れた時、人はどのようなものへと変貌するの
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.3

「今日がその日ではない」

男たちがまっすぐ生きた幕末から現代にタイムスリップした侍が、今をまっすぐ生きた作品

タイムスリップものとしての順応の早さと、自らが生計を立てるために必要なことが見極められ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.0

「思春期の揺らぎ」

思春期を迎えた少年2人の変わりゆく関係性を軸に描いた作品

思春期以前から仲が良かった2人が、新たな環境の変化に揉まれていき、それに気づくレオと、気づいているが適応出来ないレミの
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マルクス兄弟 オペラは踊る/マルクス兄弟オペラの夜(1935年製作の映画)

3.4

「爽快感のあるコメディ」

マルクス兄弟によるオペラを題材にしたコメディ作品

マルクス兄弟のテンポのよいコメディと爽快感のある進行で見やすい作品であった。

◆狭い部屋へ沢山の人が入っていくテンポの
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.2

「オカルトへの愛」

オカルト番組で不吉な現象が巻き起こり、夢か現実かが区別出来なくなる作品

作りはB級ホラーやオカルト作品へのオマージュが強かったが、テレビ番組制作の裏側を映すことで主人公の欲が良
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

2.7

「隠密アクション」

世紀末感の強い隠密アクション作品

スネークの当初の隠密感と、中盤からのアクション感に少し冷めてしまう。

◆世紀末末感もアクションも感情も、中途半端な作品であったことは否めない
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.2

「頭の中の世界」

自分の頭の中の世界から抜け出すことの出来ない女性が少しだけ変わっていく作品

会話が少なく、何の仕事をしているかは不明であり、なぜ彼女が死の妄想をするのかは分からないが、何か引き寄
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.5

「NYとジャズとウディアレン」

ウディアレンが描く姉妹の愛憎の物語

ニューヨークの街並みがおしゃれに描かれており、ジャズの調べと人々を生き生きを映し出していた。

◆姉妹を中心にその愛憎を描いてお
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ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)

3.0

「正義の執行」

全ての正義を執行するジャッジが混沌の世の中を統治するSF作品

スタローンがSFで好き勝手暴れて、爆発するので安心して見ていられる作品

◆未来の空飛ぶバイクの不具合を、叩くだけで直
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アワ・レディーズ(2019年製作の映画)

3.5

「少女たちの1日」

修道院学校に通う女子高生たちが、街へ繰り出してやりたいことをやろうとする物語

田舎で修道院という閉鎖的な社会の中で、悶々とする少女たちの気持ちが街へ出ることで爆発させていた。い
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デトロイト・ロック・シティ(1999年製作の映画)

3.5

「ロックの立ち位置」

KISSのライブを見にいくために、少年たちが一皮剥けていく作品

タイプは違えど同じような問題を抱えながら、KISSとロックへの思いだけで突き進める力強いロードムービーであった
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

3.5

「御家騒動」

バーフバリの続編を描いた作品

前作の謎を解き明かしながら、王国の今へと続く負の鎖を紡いでいた。
母が2人の子どもを競わすことで生まれた不和が解けないまま、御家騒動として進んでいった。
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バーフバリ 伝説誕生<完全版>(2015年製作の映画)

4.0

「インド無双」

国王の子どもが、自らの出生を知らないまま自らの運命に立ち向かっていく作品

インド映画らしいミュージカルシーンと、マージャマウリ監督らしいアクションシーンが盛り込まれており、飽きるこ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.4

「足るを知る」

タイムループを繰り返しながら、自らの現状を改めて見つめ直し、満足していく作品

序盤から中盤までの展開は、タイムループの説明に費やし、徐々によくなるテンポが心地よくなってきたところで
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.3

「夢で失う」

多くの人が夢で見た平凡な男が、夢によって多くのものを失っていく作品

人の夢に出てくるという特異な経験から、人から注目を浴びることになるが、自らコントロールが出来ない事象に、少しずつ狂
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

「アンダーソンが描く日本」

ウェスアンダーソン監督が描く、空想の日本を舞台にした少年と犬の友情物語

優しいアニメーションとして描かれる作品であったが、画角や構図、編集はアンダーソンらしい作風に仕上
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

「違和感の正体」

家に取り憑いた呪縛霊が、その家とその土地を眺めているのを見る作品

ポルターガイストが起こったり、少しホラー的な恐怖を入れているシーンもあるが、話すことが出来ない、白布一枚被ったら
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

「いいミュージカル」

サーカスの興行主の主人公が、反骨芯を糧に、成功し、自らの幸せを見つけていく作品

ストーリーは成功と失敗を経験した先にある幸せを見つけるもので分かりやすく良かった。ミュージカル
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

3.3

「アンバーが少し不憫」

同性愛者の若者が、偽造のカップルとして過ごしながら、成長していく作品

親の言いつけや、田舎の閉鎖的な雰囲気に嫌気がさしながらも、それを突破する勇気のない青年と、悲しい過去を
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小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.4

「人の噂」

人の評判や噂に自らを合わせて身動きが取れなくなってしまう少女の物語

1つの嘘広まるまでの早さと、それを訂正することの難しさを描いていた。制作当時と現在ではそのスピードも段違いに早く、広
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

「消費されるフィクション」

堅物作家が悪ふざけで描いた三文小説が売れてしまい残念がる物語

姉の死、母の認知症、父の秘密と彼自身がかかる問題とは別に、彼が悪ふざけで描いた小説が売れてしまう。彼という
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.8

「素晴らしい脚本とシチュエーション」

2分間の過去と未来を駆使して作成された素晴らしい作品

完全に整理された時間設計とシナリオ、シチュエーションも一箇所を上手く使うことで、暗転も使わず移動だけでこ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.5

「洒落たクライム作品」

母親を失った少女と詐欺師との交流を描いたロードムービー

故人からの聖書売りつけや、両替で人を欺いたり、お釣りで誤魔化してみたりと、派手さのない詐欺をたくみ使っていた。

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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.5

「発想と脚本の素晴らしさ」

2分間のループをひたすら繰り返して人間関係や、人の弱さを描いた作品

ループの理解力はさておきながら、見ているこちら側がキチンと状況を理解できるような丁寧な作りと、ループ
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.2

「才能の片鱗」

失った家族の絆を、徐々に取り戻していく作品

最初のスタートの仕方、チャプター式に物語を区切っていく部分、ウェスアンダーソンにしか出せない色彩と画角で、この後の作品への影響を大いに感
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大菩薩峠(1966年製作の映画)

3.9

「仲代達也の狂気」

人を殺める剣を極めた男の狂気を描いた作品

主要な登場人物が主人公が起こした事件への関わりを持ち、主人公を中心とした不幸と狂気に塗れた時間を過ごしている。

◆最初の決闘から、徐
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ブリーダー(1999年製作の映画)

3.2

「物に囲まれた生活」

ビデオショップ店員の恋と、義兄弟のギクシャクを描いた作品

映画にしか興味がなく、映画の話しか出来ない主人公に強い共感を得る。みんなで揃ってただただ映画を見るという関係性も良い
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.4

「自己愛と思い違い」

シェルターで働く母と音楽家の息子が、それぞれ自己愛に溺れて、思い違いをする物語

自分への思いが強すぎるがゆえに、他の人がどう思っているかを考えることなく、突っ走っていく。
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犯人は21番に住む(1943年製作の映画)

3.9

「完成されたサスペンス」

下宿宿にいるとされる連続殺人犯を追う物語

テンポよく、話は進み、コメディも交えながら進んでいく。下宿人のそれぞれのキャラクターも立っていて見やすい作りとなっていた。

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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

3.5

「善意にありつく」

過酷な環境で育った少女が、不安定な状態のまま福祉施設で生活する作品

いくつかの分岐点で、少女は自らの道を訂正しながら歩むことが出来たが、それを拒否し、袋小路へと追い込まれていく
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