なつ

麦秋のなつのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
5.0
小津4Kの3本目、テーマは娘の結婚で大家族の姿をユーモラスな群像劇で描く。
この時代の女性にしては“自由”な女性の紀子。
仕事して銀座で買い物して、ご褒美にケーキ食べて、休みの日は女友達と沢山笑って話して遊ぶ。
家族とのあれやこれやの姿は、ユーモラスで笑いが込み上げる。
これ67年前制作だけど、変わらないんだよ、たいして今と。
時代が変わっても女性の姿や家族の在り方とか、大差がないんだよなって。
だから身近で面白い。
それは国が違ってもなんだろうね。
ジャームッシュ監督やアキカウリスマキ監督らが敬愛するのは必然なのかも。
にしても、この頃の日本語の美しい事。
家族を描かせたら右に出る者は居ない小津監督の真骨頂だなぁと感じた。
なつ

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