映画シリーズ第30作。ドラえもんの道具で作られた架空の海に、人魚姫ソフィアが迷い込んだことから始まる冒険アニメ。
人魚姫ソフィアとの出会いがきっかけで、ドラえもんたちも人魚に変身。
下半身が魚の姿はユニーク。そして、のび太だけ泳ぐスピードが遅いのは、もはやお決まりの展開。
同じ海中を舞台とした『海底鬼岩城』とも重なるが、人魚姫をメインに据えているあたり、本作の方がメルヘンチックのように感じる。
ソフィアの生い立ちとともに、「怪魚族」と呼ばれる悪の異星人の存在も明らかとなる。
怪魚族と対決するにあたり、テキオー灯や水圧砲などの秘密道具の活躍に加え、パーティにドラミちゃんが加わるのも本作の特徴。
「怪魚族」にドラえもんがふぐ扱いされたり、ソフィアの家来ハリ坊が悪態をついたりと、笑うポイントもちらほら。
チームワークの大切さを説くのび太の姿などもあり、ネタ部分とマジメな部分をあえて混在させている印象。
地球の海洋汚染への皮肉など風刺的メッセージもあったのかも知れないが、どこかあっさりした感じ。
あまり深く考えず、海中の冒険と人魚姫という、男女問わず子どもが楽しめる内容のように思う。
