浅野公喜

吸血髑髏船の浅野公喜のレビュー・感想・評価

吸血髑髏船(1968年製作の映画)
3.7
船を襲い船員達を殺した強盗達が何者かに襲われるという、「吸血鬼ゴケミドロ」に続く松竹怪奇特撮映画第2弾。若い頃のマスミ・オカダも出演。

タイトルから連想される程吸血&ガイコツ要素は少なく、今となっては子供騙し的なコウモリとガイコツが時々登場するのみで人によっては拍子抜けするかもしれません。船のオーナーからのクレームで内容が大幅にカットされた影響か、一部登場人物の描き方が雑な印象も有りますが窓からうっすらと見える何者かが不気味な「サイコ」を連想させるシャワールームの襲撃(ただし男)、体が解ける特撮、船内に響き渡る女性の嗚咽と笑い声と当時の恐怖映画らしい要素は多めで、悲鳴を上げながら女の子走りで逃走する男や前述のコウモリ等ユーモラスな所含めお化け屋敷的雰囲気が楽しめました。

ホラー映えするキッコ・マツオカのビジュアルも良かったかもしれません。評価が低めの作品ですが気に入りました。
浅野公喜

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