1本目面白すぎて腹一杯で心地良くてボヤッとしてましたが、桃子友のまさこ父（横山運平さんですかね、調べた。もう忘れません！マンガ顔）が最高。何かと信仰強めだったけど、紫姐さんが芸者組合あげて平林組とシャッポの堺左千夫ぶっちぎってくれてんのにギリギリのタイミングでお参りせにゃ…とか祭りの酒飲んでシャキシャキ走り出したり。是好の教え＝臭くなるから昼飯のそばではネギを抜け。確かに。セキチエいないから桃子さんも随分強くなってたけど、ラスト考えてもこれは紫の映画でした。わしが捌いたフグ食えんのか志村喬。でも絶対東京帰ればまたモテて大変だろう桂樹。みかんが名物南海市。

ヤクザのおやびんシムタカのバカ息子・堺左千夫に伊豆肇の恋人まさこサンが結婚させられそーになって大騒ぎ。もはや会社の仕事じゃない坊ちゃん社員。東京から清水将夫社長来て前作好評だった社内放送マイクネタ再び。前作で十朱久雄が落っこちた海に今度は桂樹がボチャン。甘くないお菓子しょっぱくないお菓子問題、社長の背中流す流さない問題、俺のフグ鍋食べる食べない問題…ごちゃごちゃ詰め込んでほんと楽しー続編。なぜか桂樹のひと言で伊豆肇は東京本社へ栄転。お祭りの日に囚われたまさこサン奪還にとんぼ姐サン率いる芸者軍団が大活躍。お祭りモブのなか逃げるまさこサンにおとっつぁん。ここで神様信仰のおとっつぁんがスパイス効かせて逃亡スリルが盛り上がる。サイコーだヤマカジ監督。桂樹去った後のとんぼ姐サンにスポットがあたりしんみり。桂樹も藤間紫もありがとう。

続篇は、地元ヤクザの親分のバカ息子が、女子社員に一目ぼれ。結婚を強いるが、小林桂樹と女子社員の友人・河内桃子、芸者の藤間紫が助けるという話だが、サラリーマンものでなくても成立する内容。会社組織は事態から手を引いている。上役は所長も役員も保身の塊で、桂樹をクビにしたがっている。本社社長とやくざの親分だけが筋の通ったことを言う。コメディ職は薄い（ギャグが単発的で転がって行かない）が、役者たちの魅力を活かした面白さだ。
ところで、ほとんどのデータ、ポスターが、やくざの親分を山本礼三郎としているが、実は志村喬が演じている。唯一、東宝データベース（資料室）だけが志村喬になっている。