ろく

わらの犬のろくのネタバレレビュー・内容・結末

わらの犬(1971年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

人間の嫌なところを凝縮した濃厚な一本だった。
話が動き始めるのは40分くらいからで、じりじり田舎の嫌なところを見せつけられるのだけど、ラスト20分辺りからの反撃が素晴らしい。
結局のところ、行き過ぎた暴力には暴力でしか対抗出来ないのかもしれない。
特に女性は純粋に力で及ばないし…。
(だがそう思ってしまった時点で監督の思う壺か?)。

登場人物に一人も共感できる奴が居ないのも◎。
時計じかけのオレンジはまだエンターテイメントとして楽しめる暴力(この言い方もどうかと思うが、私の語彙力ではそうとしか表現出来ない)だが、これはひたすら嫌悪感しか出てこない暴力のオンパレードだった。
ろく

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