くーちゃ

わらの犬のくーちゃのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
3.4
他の作品を探している時に、ふと目に入った作品。
なんとなく借りたくなり、オリジナルとリメイクで悩んだ結果、オリジナルを選択。

暴力を好まない数学者のデイヴィッドと妻のエイミーが、妻の故郷であるイギリスの片田舎に引っ越して来、村人との関わりによって、奥底に眠る狂気が、目覚めてしまう。

ダスティン・ホフマン若っ!
前半は、ただひたすら地味で、何か起きそうな気配は感じるものの、何も起きず、退屈だなあ〜と感じる。
しかし、妻のエイミーが最初っから気に入らない。
ブラを付けずに、ポチの形丸分かり。パンチラ平気で、いかにも男を誘う仕草にイライラする。
案の定、家の修繕工事に来た男達にレイプされることになるのだが、何ということか、自分から求め始める始末。
旦那は旦那で、都合のいい平和主義で、村人に馬鹿にされようが、妻に催促されようが、行動を起こそうともしないのである。
それが、ある時突然、ムキになる子供のように、スイッチが入ってしまい、暴力化してしまう。
もう唖然… えっ?そこ?一体何なんだ?この人…

今では、このレベルの暴力描写は珍しくないのだが、当時はかなりショッキングだったのではないかな。
ダスティン・ホフマンの淡々とした演技が、誰でも些細なきっかけで、殺人者に成り得る怖さを表していたと思う。
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