常盤しのぶ

ダ・ヴィンチ・コードの常盤しのぶのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
3.5
公開当時、とても観たかったがなんだかんだで観に行けなかった。想像というか想定としては『レオナルド・ダ・ヴィンチの作品をヒントに謎を解いていき、最終的に驚きの真犯人に辿り着く』……みたいなのをイメージしていた。……いやまぁ実際そうなんだが、なんというか、話のスケールが宗教方面で大きくて面食らったのが正直な感想。最低限のキリスト教の知識がないと訳がわからなくなるかも。多分大丈夫だろうけど。少なくとも『ダ・ヴィンチその微笑みに、何を仕組んだのか』はモナリザではないよね? 多分あの人だよね? いやぁ騙された。

話の運びは日本の2時間ドラマを彷彿とさせる。舞台設定の説明、被害者の発生、容疑者の登場、証拠探し、物語の真実、意外な結末。……落ち着いて観るとかなりしっかりとテンプレに沿った構成だったことがわかった。それ故にオチもわかりやすく、サスペンスドラマのつもりで観ていると肩透かしを食らうかも。

「フランス人の話は信用するな!」とイギリス人に叫ぶシーンは思わず笑った。振り回されるジャン・レノ警部も可愛くて好き。