竜平

ダ・ヴィンチ・コードの竜平のレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
1.9
ルーヴル美術館で起こる殺人事件をキッカケに大学教授「ロバート・ラングドン」がそこに隠された真実を求め奔走することに、という話。ミステリー的サスペンス映画。

まさに「信じるか信じないかはアナタ次第です」的な、関暁夫がグイグイ話を進めていきそうな、都市伝説まっしぐらな内容だと思う。初っ端から言っておくけど酷評する。個人的な話になるけども、今作はというと自分史上初めて「映画館で寝てしまった映画」だったりして、いつかもう一度チャレンジしようと思ってて14年が経った今、ついに再挑戦と相成ったわけだけども、うん、やっぱりダメでしたーー寝たーーという感じ。もちろん巻き戻して見直したけど。もう本当に、何の話をしてんのかちんぷんかんぷん。キリスト教の、聖書にまつわる話や歴史、人物やら場所やら道具やらの名前がめちゃくちゃ出てくるんだけど、その手の話に精通してるであろう登場人物たちが勝手にベラベラしゃべり合って、謎を解釈しては読み違えて、また新たに発見しては裏切られ、みたいなことが延々と続く。きっとスリリングな展開になってるんだろうけど、そもそも無知な人からしたら全然ついていけない。知識豊富なオタクたちが雑談してるところに混ぜてもらえないみたいなあの感じ。まぁ一応いろいろ説明してくれてるのかな、でもそこも「このエピソードは知ってるよね?省くよ?」と言わんばかりに足早だし、説明に説明が必要ってどーなのよ。だいぶ序盤から置いてきぼりをくらってそのままズルズル、これはもう完全に予備知識が必要な映画だと明言しておこうそうしよう。要するに、トム・ハンクスが、オドレイ・トトゥが、ジャン・レノが好きってな理由だけで手を出すと痛い目に、いや全身大火傷、という名の眠気に見舞われること請け合い。興味を持った人が自ら探究した上で臨むか、または原作の小説を読んでたらもう少し違うのかも、わからんけど。唯一「最後の晩餐」に関するトリック?のとこだけワクワクした記憶。

ってなわけで細かいことは全くもってわかってないんだけども、なんかみんな自分の都合のいいように解釈してるんだろうなと。今作もきっとキリスト教にまつわる「真実」では決してなく、ひとつの「仮説」にすぎないわけで、もしかしたら詳しい人からしてもそれはそれで叩きたくなる内容なのかもしれないし。結局、何が言いたいかというと「信じるか信じないかはアナタ次第です」ってこと。完。
竜平

竜平