tdswordsworks

赤ひげのtdswordsworksのレビュー・感想・評価

赤ひげ(1965年製作の映画)
4.4
よくある、町の診療所で貧しい人たちを診る高潔な医者と彼に尊敬の念を抱く若き医者、の話かなと思ってたが全然違った!何だこの完璧な映画!
構図の美しさとキメ顔ショットの連続、それらは「映画」でしか味わえないもので、最近の映画的な「コンテンツ」としての付加価値や「メッセージ」のような主張を排除した、映画の「映画」たる必要要件を突き詰めたような娯楽大作。没入させるのではなく、あくまでも「映画」を見せるのだというこだわりが感じられる。

三船敏郎はやっぱり三船敏郎で、十名ほどのヤクザたちをたった一人で返り討ちにする無双っぷりとその後のお茶目なテヘペロに爆笑したし、加山雄三は想像以上にイケメンで惚れるかと思ったし、山崎努の天才的な演技には溜め息が出た。
tdswordsworks

tdswordsworks