土偶

ダーク・スターの土偶のレビュー・感想・評価

ダーク・スター(1974年製作の映画)
4.8
古典SFを観よう月間ということで。
クソゲーの匂いでスタートした映画はワープ理論からセビリアの理髪師を経てデカルトの方法的懐疑へ。そして衝撃の展開のまま衝撃のラストへ!
こんな映画は過去にも作られたことはないだろうし、多分未来にも作られないであろう唯一無二のSFだと断言できる。もう最高に素晴らしい映画だった。

他のユーザーの感想・評価

hirizuki

hirizukiの感想・評価

4.6
前情報なしで鑑賞。途中からあれ?これはコメディかと気づいて、あとは最高のラストまで一直線。一生忘れられない最高のラスト
teraishota

teraishotaの感想・評価

5.0
スクリーンで見られるならばと再見。
出演者みんなでジョイントでも回したんかっていうユルい面構えが揃いも揃っていてそれだけで最高。低予算を逆手に取ったセンスと知性と虚無と郷愁が織り込まれていてほんとに好き。
Ag

Agの感想・評価

5.0
ゆるくて可愛くて奇天烈なファンシーSF。
ユーモアが心地よくて癖になる。
これで「ダークスター」ってのもほっこりしちゃうな。
ジョン・カーペンターの作品はどれもなんか映画というより劇っぽいというか、語彙力ないので表現出来ないんだけど独特の味があって、でもどれも一捻りしてある脚本ですごく好き。
Soh

Sohの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

こりゃいいSF
2001年より後なのに古く感じる宇宙船

爆弾が意思を持ってること、冷凍した遺体に電極ぶっ刺して会話してるの面白い

誤作動で起動した爆弾に説得
#ジョン・カーペンター の初監督作品と聞いて鑑賞。
眠れない夜に「なにこれw」と笑うにはピッタリ。

SFでコメディなのに、ちょいちょいホラーで見かける展開や演出が入っていてほどよくハラハラさせられます。
ただ、本当にしょーもないので難しいものを観たくないときに観るのがうってつけです。
湯

湯の感想・評価

3.9
今となってはエイリアンのビジュアルが逆に斬新過ぎて好き。

オチがぶっ飛んでて爆笑した。
宇宙船内でエイリアンと戦う(?)シーンがバカっぽくて最高です!

それ以外はあまり覚えてないけど、ジョン・カーペンターが結構好きなので、見ることができて満足!笑笑
✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆ᗪᗩᖇK ᔕTᗩᖇ✰⋆。:゚・*☽:゚・

前に観たかも?
カツラみ溢れる七三メッセージ
押したいボタンがいっぱい宇宙船
ギャーギャー騒ぐ野菜のバケモンとはw
=ビーチボールwww
爆弾と議論するのシュール過ぎて好きw
でもここまでがアホほど長い。体感時間3時間。
宇宙でサーフィンか…ファンタスティック4か⁉︎ウォレスとグルミットのチーズホリデーか⁉︎
ロッシーニのセビリアの理髪師がここでも聴けるとは…

2021/03/19GYAO無料配信*字幕
akubi

akubiの感想・評価

5.0
宇宙で響くカントリーとロックに弾んでいたらモニターに一瞬あらわれたぞっとするサブリミナルみたいな残像に囚われた。船内にただよう寂寥と倦怠とおかしみ。退屈な船員たちの詩のような独白。調子はずれのメランコリックな音が素敵に狂わせてくれる。

愚かで意地悪なひとを嘲笑うかのようなAI。憂鬱な爆弾くん。「Bomb yourself。」「OK。」投下(自殺)を拒否するおならみたいなビープ音。おもしろくておかしくてさびしい。最高に愛おしかったそらの旅。
せっかく言葉をもったのだからね。わたしたちは話し合うすべをもっているのだから。おしゃべりをしよう。もっと。やりすぎも禁物だけれどね。

「なんて美しい死にかたなんだ。流れ星になって。」
『ホドロフスキーのDUNE』(2013)でタイトルが挙がっていて、すでに観ていたのを思い出した。

カーペンターははじめからカーペンターというか。
彼の荒唐無稽さに加えて、『スペース・バンパイア』(1986)ーー私にとっては、他の作品を押しのける代表作ーーの脚本を務めたダン・オバノンのナンセンスが静かに光っている。
2人が製作した自主制作映画のリメイクらしく、インディー精神が爆発している感じ。

弛緩しきった脱力感は、ホドロフスキーの目を借りて観ると、ドラッグの匂いがプンプンする。
彼らは宇宙飛行士のふりをしたただのヒッピーだったのか。
もはや無意識が宇宙的に、無限に拡大していくよう(何を言ってるんだろう…)。

ゆる〜く脳がヤラれていく快感。ナチュラルにイッちゃってるラストシーンは忘れられない。
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3.3

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