ウルフガー

ダーク・スターのウルフガーのレビュー・感想・評価

ダーク・スター(1974年製作の映画)
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アマゾンプライムにて視聴。低予算ながらちゃんとSFだった。エイリアンがビーチボールだったのはギャグだったのだろうか。今の目で見るとそう見えるが74年か……。微妙で自信がない。しかしオフビート感覚というかそれまでのSFと違う線を狙っているのは確かで何とも言えぬ味がある。

ダン・オバノンぽさは全開で後の「エイリアン」に通ずる部分が多い。ジョン・カーペンターっぽさは音楽の使い方や闇の描写に現れている感じがする。しかしこの作品の白眉は後半の爆弾との対話で、ここで急に哲学的なSFになって面白くなる。その後の展開や人を食ったような終わり方も最高。

というように後半は割りかし楽しく観られたが、前半のどういう映画か掴めないときはちょっと辛い時間もあった。決して低予算であることはマイナスではないのだ。でも手放しで褒めるのも違うよなあという感じ。もっと早くに観ていたらまた違ったのだろうか。
(ツイッターでの呟きより)
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