ゆべし

ジェラシーのゆべしのレビュー・感想・評価

ジェラシー(1979年製作の映画)
4.0
ジム・オルークはソロアルバム3作のタイトルをニコラス・ローグ作品から拝借していて、このBad Timing(原題)はその一作目。
編集スタイルが独特。シーンや時間軸異なるカット、一見無意味なオブジェクトへのズーム等、断片的にコラージュされているが難解さは無く、主人公の心に渦巻く嫉妬や愛憎の主観的視点が編集で映画的に表現されている。編集がとにかく格好良い。
オルーク好き的にはこのBad Timingよりもドローンやノイズコラージュ作品の編集スタイルでニコラス・ローグの影響を感じた。
アート・ガーファンクルは嫉妬に狂うくせにカッコつけで神経質で嫌な感じ満載の不倫中年男を好演、こっちはS&Gの音楽性とかけ離れすぎ。
オルーク曰く「ニコラス・ローグはもっと評価されるべき」に同意。
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