荒野の森くま

偽大学生の荒野の森くまのネタバレレビュー・内容・結末

偽大学生(1960年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大学生のフリをしていたところ全学連にも勘違いされ学生運動に誘わたジェリー藤尾(独壇場のC調演技で好演)は持ち前の才覚と調子よさから中心メンバーになるが、偽大学生だとバレてスパイと決めつけられ監禁される。そして何もかも狂ってゆく・・・
現代の目からすればこの学生運動グループは悪の組織にしか見えずコワい!(たぶん一連のこの描写が原作者大江健三郎さんの逆鱗にふれてソフト化の許可されなかったとぼくは推測します)
まだGHQ時代の名残かアルファベットの看板や広告が氾濫する東京も魅力的。
そして発狂したジェリー藤尾を見て『猿の惑星』でロボトミー手術をされて感情と言葉をなくした人を連想し愕然!!終わってもしばらく椅子から立ち上がれなかった。