タノ

未完の対局のタノのレビュー・感想・評価

未完の対局(1982年製作の映画)
3.6
中国と日本の戦争中にありながらも、囲碁を繋がりとして、2つの家族が波乱に巻き込まれても辛いことを乗り越えて行く姿と許し合える敵国同士の姿に感動してしまった。
日本の統治でアミンを日本を連れて行ってからどんどんと戦果増してもう止められない、今までの地位も剥奪されて辛い時期にも負けず闘い続ける姿、息子を捜す姿は本当に良かった。いまでは、日本と中国の映画は戦争ばかりで人間ドラマが無い。
国籍、日本統治でもお互いの信頼と不信を乗り越えて行くのも感動してしまった。
冒頭の父が息子を捜すために日本へ行き力を借りながら真相へ辿り着く信念の強さに頭が下がる。囲碁がきっかけとはいえ、許し合える、でも、心の傷は一生癒えない。
それでも前向きに笑っていけるのは国を超えた友情を感じて感動してしまった。
昔の映画の日本と中国は良い映画作っていたなと思った。また、辛いけど乗り越える映画が作られると良いなと思っている。
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