ぜろみおん

新生 トイレの花子さんのぜろみおんのレビュー・感想・評価

新生 トイレの花子さん(1998年製作の映画)
2.5
「ケイゾク」や「TRICK」などの人気TVドラマを手がけた堤幸彦監督の怪談映画。
当時まだ人気の続いていた「学校の怪談」系の作品で、その中でもとりわけ有名な「トイレの花子さん」を題材としている。
花子さんという幽霊自体は一切出て来るわけでなく、別の悪霊が黒幕という一風変わった物語は物珍しく感じるが、終盤のスーパーオカルトバトルに発展するまではやや退屈な場面が多い。
ターゲットは小・中学生辺りを想定していると思うので、ツッコミどころ満載で面白いのだが、
堤幸彦特有の映像表現が強いクライマックスはなかなか力が入っていて、
悪霊日本人形の顔芸攻撃と歪んだ映像で、小さい子はトラウマになっちゃうかも。
小学生くらいなら本気で怖がっちゃうんじゃないかなーと思った。
校舎裏にある、封印されし社から放たれる衝撃波の破壊力に爆笑させられた直後だったからオカルトギャグバトルの延長戦みたいだったけど。

90年代後半に撮られた映画ではあるが、90年代初頭から続くブームで毎年のように公開されていた学校の怪談系の映画やドラマを思い出しつつ、
チャイドルなる言葉も生まれるほど人気を博していた出演者たちの姿も重なり、ノスタルジックな感情が湧き上がる作品という部分では悪くなかったかも。