「ガープの世界」と同じジョン・アーヴィングのベストセラー小説の映画化です。
ホテルを経営する風変わりな一家の物語。
第2次世界大戦前、アメリカとオーストラリアでホテルを開業するが、失明して三度目のホテルを作る夢を持つ主人公とその家族の人間模様。
五人の子供のうち、次男(ロブ・ロウ)が姉(ジョディ・フォスター)に熱愛。ついには姉弟以上の関係に発展してしまう。
次女(ジェニファー・ダンダス)は小説を書いて人気爆発。
しかし2作目に失敗し絶望して自殺。
長男(ボール・マクレーン)はゲイ。
長女に憧れていた少年(マシュー・モディン)らにレイプされる長女。
内向的で心に傷を持ち、自分は熊だと思い込み無為ぐるみを着込んだままの少女(ナスターシャ・キンスキー)。
この少女は長女とレズ関係。
妻と三男は飛行機事故で死亡。
これらの人物が、生と死、悲喜こもごもの錯綜した世界が奇妙な味付けで演出され描かれていく。
奇想天外支離滅裂。
これでもかというほど悲劇が続くのに何故か妙なハッピーエンド。
ハッピーな気分とブルーな気分を両方ハイクオリティに見せてくれるこの作品。
ストーリーを追っていくというより、それぞれの挿話のアンサンブルを楽しむような作品になっています。
とにかく異色作である事には間違いないです。
万人受けするかどうかは微妙な作品ですが、見ておいて損はない作品だと思います。
判断してください。