タマル

沈黙の奪還のタマルのレビュー・感想・評価

沈黙の奪還(2006年製作の映画)
1.1
以下、沈黙のレビュー。

私にはどうしてもわからないことが3つあります。
セガール映画がテレビで常にかかってるのは何故なのか。
セガール映画の需要はどこにあるのか。
そして死後の世界って本当にあるのか、ということです。

セガールとは何なのか?
正直、よくわかりません。
わからぬながらも、何故かテレビで彼を見かけない日はありません。
なにかってゆうとBSとか午後ローでセガール特集みたいなのをやってます。何なら一年中やってんじゃねーかと思います。
にも関わらず、周囲の映画好きの中で「好きな映画は?」と聞いて「沈黙シリーズ!!」と答えた奴は一人もいないのです。
はっきり言って、需要が実感できません。ないのかも知れないとすら思います。

私はたまーに観たくなる程度にはセガール映画に親しみがありますが
映画としては全く評価していません。
一本まるまる観た「沈黙〜」なんて3〜4作がせいぜいでしょう。
10〜15分ぐらい見れば、大概、満足してテレビを消します。
ただ、観てるは観てるのだし、せっかく感想をぶちまける場があるのだから……ということで久々に一本まるまるセガールの世界を堪能してみました。

ストーリーは“いつものセガール”。
本当は強いオヤジが、困難に巻き込まれることでその強さを解放させる……という、極めて平常運転のセガールです。

まぁ、強すぎてスリルがないとかアクションにスピード感がないとか銃の構え方が変、とかはいつも通りなんでいいです。
ストーリーが何が何だかわからないっていうのも、本作は酷すぎた気もするけど、別にいいです。

ただ。
本作のカメラはちょっと酷すぎまじゃないすかね?
アクションでも会話でも
グラグラグラグラグラグラカメラ揺らすのは何なの?
何が狙いなの?
ただ酔うだけだし、集中力が削がれるから辞めてくれませんかね?
いや、マジで本当に!
気持ち悪くなって、途中からツイッターやり始めちゃったんだから。
初めてだよ映画中にツイッターやんの!!

あとさぁ。
カット割りすぎだよね?
カーチェイスでそんなにカット割ったら、誰がどこにいるかわからなくなってるよね?
じっくり観せる自信がないのはわかるけど、カット割ったからテンポ良くなるとかないから。
忙しなくて逆に緊張感なくなっちゃってるから。気をつけて。
罠作ってるシーンとかはもうメチャクチャになってたよ、マジで。
落ち着いて。そんなに焦らないでも、時間なんて腐るほどあるんだから。ていうか、腐ってんだから。
腐ってんだから、ってツイッターに書き込んじゃってんだから。

あとね。
これはしょうがないんだけどさ。
セガールの演技はどうなの?
これは私だけかもしれないけど、そんなに怒ってる風にも見えないんだよなぁ。
ちょっと感情的になっちゃうとことかあった方が、こっちも共感しやすいんだけども。

しかもラストで喜びを表現するあの笑顔があるよね?
怖えぇよ! 肉食獣が獲物見た時の顔じゃん!!
愛娘に肉食獣の笑顔を向けるじゃないよ!! 食おうとしてんのか!!!

と、事程左様に。
やっぱり全体を通して見ると、大した魅力もない映画だったと言わざるを得ませんでした。
「最強」とか「頑固オヤジ」とかの要素だけを目当てに、10〜15分切り取って観るぐらいがお互いにとってwinwinな関係なんだと思いました。

でも、ババアがマシンガン乱射するところは爆笑した。
そこだけはオススメです!!
タマル

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