いつもお伽噺のような話ばかりする父の、本当の人生とは？ティム・バートンが描く、父と息子の優しい物語。
子供の頃に一度観てたけど、もう一度観たいなと思っていて、ちょうど父の日にピッタリだから再鑑賞。
父を亡くした今観ると、作品への感じ方も当時と全く違って大泣きしました。
親子だからこそ素直に受け取れなかったり、イラついたりもする。息子だからこそ面白おかしいストーリーじゃなく「本当の父」を知りたいと思ってすれ違ってしまう。
でも段々と全くのホラ話じゃなかったことが分かって、ウィルがお父さんを理解することができて本当に良かった！
自分も大人になってから父の苦労とかが分かるようになったし、亡くなって遺品を整理したり、父の職場の人から話を聞く中で「お父さんってこんな人だったんだ」と知ることもあったから、ウィルの心情にリンクして気持ちがよく分かった。
そして今観ると、お母さんとの関係性も本当に素敵だなと感じた。お父さんがいつもの話をするのを優しく見つめて受け止めて、心の底から愛し合っているのが伝わって泣けた。
ティム・バートンが完全なるファンタジーじゃない作品を撮るのは珍しいけど、回想シーンは彼らしい幻想的で少しダークな映像がファンタジックで好きです。
特殊メイクをしていない、少女のようなヘレナ・ボナム=カーターが可愛すぎる。
ユアン・マクレガー演じる真っ直ぐで優しい若かりし頃のお父さんが愛おしかった。
心が暖かくなって、家族と話したくなる優しい作品です。
