リュウ・ビンジェン監督作品。「哭き女」という職業にスポットを当てるとともに、ひとりの女性の生き様を描く。そして、中国で上映がされていない本作。観てみると、たしかに中国上映禁止を頷ける描写が結構あった。ジャ・ジャンクー監督の初期作(故郷三部作らへん)に出てきそうなロケーションというか、中国のローカルなロケーションが良かった。あと出てくる子どもが演技じゃなく、ずっと素の状態だったのもなんか良かった。全体として、「哭き女」を扱った作品はかなり稀有で公開から約20年経った今観ても、斬新な題材で良かった。90分と観やすく、テンポも良い。良い作品なのに、観られていないのが勿体無い。