どの場面も絵画のように美しく、構図は全てにおいて計算され尽くしているのが分かってピーターグリーナウェイ恐ろしや、になった。
いろいろ起きているんだろうけど格調高い画面の絵画的美しさ、常に仮面をつけ本心を隠すような英国貴族たちの優雅で白くてボリュームたっぷりのレースや羽飾りに視界を遮られ思考を止められる感じ、バロックっぽいチェンバロに耳をとられて、それからあの謎の全裸男性に気を取られて進行形の物語に意識が向かない。口調がシェイクスピアの演劇のようだった。
なんだか頭がふわふわとして困るなあと思っていたその時、あのアイテムによって突如として緊張感が漂いそれまでの雰囲気が一変して痺れました。黒のmourning dressがかっこよかった。
でもなんか…分からない。分からなかったけどもう一度、それからほかの作品も見てみたい。
タイトルとポスターに心を奪われてから数年間、ずっっっと見たかった作品なので本当に嬉しかったです…ありがとうございます。
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