ルマンド

戦火の勇気のルマンドのレビュー・感想・評価

戦火の勇気(1996年製作の映画)
4.0
正直戦争映画は好きではない。死ななくてもいい人たちがたくさん死ぬのを見なければいけないから。でも、時間が経つにつれてどんどん引き込まれた映画だった。

自分が命令を下した結果、大切な部下を失ってしまった。それを軍は公に隠す。ナットは真実を話したいけど、許されない。苦悩の日々。酒浸りになり、家族とも疎遠になる。

デンゼル・ワシントンは大好きな俳優だけど、こんなにも悩んで、苦悩に満ちた彼を見るのは初めてだ。役柄とは言え、知的で真実を追求する勇気はクールすぎた。

キュートなメグ・ライアンが軍人役なのは珍しい。同じ戦場で、部下の証言によって違う回想シーンを演技。

マット・デイモンの戦中と戦後の容姿の違いに驚いた。良心が痛み悩んで悩んで、麻薬に手を出し、痩せてしまった、という役柄。プロ意識に舌を巻く。

戦争はどんな理由をつけても間違っている。でも、起こってしまったことは仕方ない。それを教訓にして、これからどう生きていくんだ、ってことを私たちは未来に伝えねばならない。間違ったことはちゃんと反省して謝る。小学生でもしていること、大人もやらなきゃ。真実を話せば赦してくれる。

デンゼル・ワシントンはやっぱりかっこよすぎた。

羅生門もう一回読もう。

名作。
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