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戦火の勇気のragaのレビュー・感想・評価

戦火の勇気(1996年製作の映画)
3.0
正当な戦争は存在しない。国家や思想、宗教の違いによって争う愚行に加担する人びとは、当時の言動を振り返ると保身や政治の力によって歪曲や美化して真相を見えにくくする。そこに悔いはないのか、自省なき未来は進歩や発展とは程遠い虚飾の社会通念が横行してしまう。誰のための戦争なのか、誰が幸せになるのか、この問いに不誠実な対応をする強者と命を犠牲にする弱者の対比がこの作品の主題となる。晴れやかな気持ちにたどり着けないのは、戦争に勝者はいない証であろう。
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