コッッテコテのメロドラマだった『星たちの故郷』を撮った監督とは思えないほど前衛的な映画だった。セリフを極力排除し、早回しして編集で遊んでみたり、訳わからない動きをしたりとめちゃくちゃ。役者の動きと振る舞いでなんとか映画として形は保っているものの、訳の分からないシークエンスが永遠に続く。たしかにヌーヴェルバーグっぽいが全然映画として優れているとは思えない。終盤、女が大量の酒をスローモーションでぶっかけられまくるのが一番良かった。
劇中でラブリーXのメロディが流れた!と思ったらこの曲ってナムコのニューラリーXのBGMだったんだ。まさか韓国映画からラブリーXのルーツを知るとは…笑笑。