もやし

七人の侍のもやしのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
父親からストーリー聞いてオススメされて、ああ、この映画見てなかったわと思い出し、即鑑賞しました。

世界中に影響を与えた伝説の名作。名だたる監督達の原点というのを見て改めてすごいなと。

最初日本で公開されたときは娯楽映画に冷淡な評論家が多く、あまり評価されなかった。評論家見る目ねえー笑


まあそんなことはどうでもいいんだ。結局自分の目で確かめてどう思うかが全て。

今日は正直心がしょんぼりしていたので、あまり乗れないところはあった。

あらすじからしてめちゃくちゃ面白くて、毎度農村を襲撃して食料を奪っていく野武士の集団がいて、我慢の限界が来た農民は町に出て倒してくれる武士を探しに。見返りとして米をたらふく食べていいというもの。
でも当然そんなもの武士にとっては何の得にもならない。武士は戦で名を上げて成り上がることが全て。
だが人情的なカリスマ性のある一人の武士が協力し始めることで、どんどん仲間が増えていく。


まあ説明しづらいけどとにかく色々あるんですよ。
武士一人一人の個性、武士同士の人間ドラマ、農民との人間ドラマ、武士と農民の関わり合い、恋愛、戦の前の準備。肝心の戦。綺麗事が全くないのがリアルだった。あとユーモアの大事さがわかった。

特に退屈するシーンは何もなかったですけど、正直3回寝ました笑


戦も30人ほどいる野武士相手に7人で正面から戦うイメージでしたがそんなことは全くなく、農民に槍持たせて近付きづらくして、野武士を袋小路にして皆でボコボコにするというとても戦略的なもの。

やっぱり一人で何十人も殺すというのはゲームとかヒーローだけの話で、武士は一人で正面から二人殺せば達人レベル。
そしてよく聞く、刀で人を斬ると血の脂で3人ほど斬ると刀が使いものにならなくなるという話があるけど、地面に何本も刀差しといて斬っては刀交換斬っては刀交換の流れはむちゃくちゃかっこよかった。


当然死者は出る。終わったときの何とも言えない後味は、ちょっと心打たれた。

でもやはり娯楽映画の感は否めない。俺も日本の評論家達と同じやん。
なんかスケール感とか撮影技術とか、当時としてはかなり斬新なものだったらしいが個人的にはそういうのに全く興味がないので、ただただ面白かったという感想しかない。戦国時代の裏話を知れたような気がして楽しかった。


でも見てて元気になる映画ではないので、今しょんぼりした顔でレビュー書いてます笑(どうでもええわ笑)
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