あのラルフ・マッチオとノリユキ・パット・モリタの80年代を代表する名作、「ベスト・キッド」のリメイク作品。
オリジナルタイトルはどちらもthe Karate Kidだが、25年前のあの名作にしても猫足立ちで構える(鶴の舞てwww)のに「空手」とはこれいかに、と思ってはいたけれど、このリメイクに至ってはもはや「功夫」であって「空手」ですらないからなぁ。それでもthe Karate kidとタイトルを付けるアメリカ人の厚顔さに負けた。
ちなみにオリジナルのオリジナルタイトルは(ややこしい)、Moment of Truthだったという。「真実の瞬間」、うん、かっこいいね。タイトルからなんの映画かは全くわからないけど(笑)
細かく見ているとプロットからシーンの隅々までオリジナル版へのオマージュが込められていて結構楽しめた。ストーリーが判っているのにドキドキしてラストシーンまで見せるのはやはり演出がずば抜けてうまいんだ、としか言い様がない。
ただ、異常なカッコよさだったコブラ会の師範代(ノー!センセイ!)役のマーティン・コーヴよりも、かなりキャラ的に魅力が薄れたただの人間のクズになりさがってしまった対戦相手の功夫の指導者が残念だったねぇ。痛めている足を狙え!だけはオリジナルをしつこく踏襲するという(笑)
とにかくウイル・スミスの息子よりも、老いたジャッキー・チェンよりも、ヒロイン役の女の子とライバル役の男の子の演技がすごく印象に残る映画でした。
ジャッキーは素であのくらいしか英語しゃべれないのかな。
今までわざとああいうしゃべりかたしてるものだとばかり・・・・。