丈

夕陽のギャングたちの丈のレビュー・感想・評価

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)
5.0
「人を裁くのは一度だけでいい」

何度も観てるが再鑑賞、そしてやっぱり大好きな作品!カッコよすぎるわJ・コバーン。
かつて友を撃ち殺したのはIRA派の仲間だとバラし、売ったからか。それとも三角関係の恋敵、つまり邪魔な存在(私的な理由)だったからか。呵責、そして懺悔と空虚な記憶、自分自身への粛清の思いが火薬であぶり出されるようだった。そんな妄想の輪郭を彩るように流れるモリコーネの美しく伸びやかな旋律。
傍らにいる相棒はどちらにとってもジョニー&ジョニー(スペイン語と英語でどちらも同じ名)
最高の革命。
見逃しがちだが、フアンが洞窟内で捨てた十字架のペンダントを最後にジョンが返すところ、そこをあえてボカシ気味で撮ってるのがにくい演出だなあと改めて思った。

本作はレオーネ監督の最高傑作だと個人的に思ってる。この映画こそ「午前十時の映画祭」で取り上げてほしい。ほんとに次こそお願いします。
丈