りょうた

青空娘のりょうたのレビュー・感想・評価

青空娘(1957年製作の映画)
4.3
増村保造・若尾文子コンビ一作目。主人公の小野有子は卒業を機に東京の父の元に行くことにするが、病に倒れた祖母から本当の母親が他にいることを明かされる。東京に着くと、有子が父がよそで作った子供である事情を知る家族は冷たく有子を女中扱いする。そんな中でも有子は明るく、母親と会える日を夢見て強く逞しく生きていく。
若尾文子演じる有子のキャラクターが抜群にいい。後の出演作で男を惑わせ手玉に取る妖艶さはまだない。ただただ可愛く、爽やかな演技をする若尾文子が素敵。古参の女中との掛け合いや、生意気だけど徐々に懐いてくる次男とか、有子を好きな2人の男もなんとも清々しくて良い。当時の東京の街並みだったり、古き良き昭和の息吹を感じられる。
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