伊達巻

青空娘の伊達巻のレビュー・感想・評価

青空娘(1957年製作の映画)
5.0
うあああああ😭なんて素晴らしいのか😭ほんとうに青空みたいな映画だ。どうみたって面白い。そしてもうほんとわたしはあややが大好きです。魅力いっぱいはじけてる!!「あかんわ…ほんまにもうブルジョワっつーやつはほんまに…あかんわっ」そう言って大根の葉っぱを切り落とす先輩の愉快さに救われつつ、「家族」という小さなコミュニティにおける柵や権力勾配を食っても疑おうとしない意地悪さにめちゃくちゃムシャクシャする。だがそういうかれらの表情の裏には、悪意なき黒い種というのが潜んでいる。そしてその種はずっと深いところに埋められたまま、芽を出すこともなくそこにあって無いフリをしていた。さようなら。一才の嫌味もない、清々しきお別れ。「少しいじめてきます」こんな言葉さえ雲の晴れた青空のような色をしている。若尾文子はほんとうにすごいと思う。さようなら。廊下から部屋にかけて4人を映し出すショットの滑らかさにすっかり参る。なんだかウディの『インテリア』を思い出したりもした。
伊達巻

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