とらねこ

早春のとらねこのレビュー・感想・評価

早春(1956年製作の映画)
4.0
タイトルから想像する爽やかさからはむしろ遠い。若さ故の過ちは確かに描かれてはいる。が、むしろ戦後サラリーマンの憂鬱と悲哀が色濃く印象付けられた。苦さに滲むユーモアが小津の飽きないところ。佐分利信の「ヒューマニズムはそんなところで羨ましがっちゃいけない」で笑う。
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