とらねこさんの映画レビュー・感想・評価

とらねこ

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劇場で鑑賞した記録はブログに書いてます
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映画(1232)
ドラマ(0)

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

5.0

年頃の女性が結婚を考え始める、すると物語がスルスルと動き出す。とくると小津を思い浮かべる人が多いところを、ここでの増村はまるでハワード・ホークス!若尾さんの等身大のコメディエンヌぶりもキュート。増村の>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.0

『殺人の追憶』にゾンビ映画を加えたような、意味不明の展開は序盤は面白かったけれど、だんだん飽きてゲッソリ。もともとこうしたホラー映画は好きなのだけれど、もう少しシンプルで上手にまとまってる方がノレるク>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

3.2

フィレンツェに始まり、ヴェネツィア、トルコのアヤソフィアへ。どこもかしこも行ったことのあるところばかりで思わず嬉しくなるミーハー魂。観光映画としても優秀。キリスト教の知識は無くとも、ぼんやり憧れを持つ>>続きを読む

天使と悪魔(2009年製作の映画)

2.5

映画の順番である『ダ・ヴィンチ・コード』に続いて見たけれど、原作は逆の順。見た直後に気づくのだった。コンクラーベ等バチカン内部に入り込む素材は面白いけれど、ミステリとしては冗長。システィーナ礼拝堂は憧>>続きを読む

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.5

久しぶりに再見。当時同時期公開された『ディープインパクト』の方が好きで、こちらはつまらないと思ってたけど、トランスフォーマーシリーズの寝ざるを得ない退屈さに比べたら、こちらはベイにしては遥かにマシ。と>>続きを読む

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.8

三島由紀夫の演技の下手さに閉口しながらの鑑賞だったけれど、独特のエグ味に味が無い訳でもなく、さすがは増村と。だって船越英二との2人の最後の会話、若尾さんの芯の通った頑固な優しさが引き立ってる。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

『誰も知らない』を彷彿とするけれど、圧倒的に違うのが画面に置かれた情報の多さ。台詞1つで分かる事実、布石、一つ一つ目が離せなくて。浮かび上がる過去の重みに目が眩む。”川のそば”を天国の近く、とか何とか>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

4.0

とっくに愛の冷めきった、夫婦仲の険悪さを描く辺りがすごく好き。「お互いに感謝しなくて済むように」との焚き火の前告白にて、奥さんの魂は天国へ行けたんでしょうか。青木ヶ原樹海は、この世とあの世の境目。ググ>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

喪失を経験した後に人生を取り戻していく話。『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』、『追憶の森』、『素晴らしきかな、人生』を最近見た。海外では時たまあるけれど、日本では珍しい気がする。こうしたテーマを>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

当時すごく大ハマりし、年間ベスト10にも入れた。『ラ・ラ・ランド』を見た時は、この作品にインスパイアされたのだろうと思った。先日『いつも2人で』を見たら、いやいや、こちらこそが『ブルー・バレンタイン』>>続きを読む

ハウンター(2013年製作の映画)

5.0

ものすごく面白かった!ホラーの新境地。『リプレイ』の世界に取り込まれた『アザーズ』の登場人物たち。新鮮さは『ミッション8ミニッツ』的。これで大体分かっちゃう人居そう。

妻は告白する(1961年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラスト10分少々のところでキタ〜!袋小路に追い詰められて、身の処し法も無くなった、土砂降り濡れ鼠の若尾さん。妖艶華麗な女神に、不吉な影でゾクッとする。美しさが故にくっきり縁取る死亡フラグ…。

好色一代男(1961年製作の映画)

4.1

『ぼんち』程ではないけれど、こちらも好き!度の入った助平根性の男で、どっこい誰も真似できないほどの穀潰し。ところが、いつしか士農工商の時代に自分らしく生きる清々しさを写してみせる。市川雷蔵のなんとも憎>>続きを読む

いつも2人で(1967年製作の映画)

5.0

二人の出会い。永遠を信じていたラブラブな時期。スレ違いの喧嘩が勃発する時期。すでに終わりかけていて、薄皮一枚で何とか繋がっているだけの現在。二人の時間軸がバラバラに描かれることで、切なさ苦しさが逆行す>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.6

「“科学VS宗教”という永遠の論争について双方が納得し歩み寄ることの出来る作品」とは、『コンタクト』についての友人の言。ならば『メッセージ』は前者の正しい継承者だ。4次元の概念“時間”を描いた物語が好>>続きを読む

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

5.0

大昔に見ていてお気に入りだったこの作品、今再見してみてもこんなのにも面白く観れるなんて。この世界にいかに関わるかという点で、自分の中に居る矛盾する2人の人間が、まるで対話をしているように感じた。

ヴィンセント(1982年製作の映画)

3.0

昔感動した『シザーハンズ』をふと思い出した。
ティム・バートンのティム・バートンたる由縁。

浮草(1959年製作の映画)

5.0

凄い映画だった。主人公が一つの事実を隠している。それを明かす前と後で、これだけの物語が起こり、世界が変わって見える。映画のお手本みたいな映画だった。ラブシーンでの列車の音の艶かしさに驚き、ラストショッ>>続きを読む

マイヤーリング(1957年製作の映画)

3.6

WOWOWの放送ですらこの傷の様子、おそらくなかなかお目にかかれない代物だろう。と勝手にほくそ笑む。モノクロでより輝くヘプバーンの美しさ。曽根崎心中を始めとした心中物語が嫌いな私としては、意外にも寄り>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

4.0

タイトルから想像する爽やかさからはむしろ遠い。若さ故の過ちは確かに描かれてはいる。が、むしろ戦後サラリーマンの憂鬱と悲哀が色濃く印象付けられた。苦さに滲むユーモアが小津の飽きないところ。佐分利信の「ヒ>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

感想としては、バーフバリの感想が皆一様に「バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!」しか言わない気持ちが良くわかりました。ということです。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

スピルバーグは子供の頃好きだったけど、未だに第一線の人だった。この事実に驚愕。家のPCのオキュラスリフトで絶叫マシーン体験をして吐きそうになった私だけど、自分の話だと思って見てしまったぜい。このゲーム>>続きを読む

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.5

有楽町フォーラムのオーケストラ付き演奏にて。
いやいやいや、豊穣な映画体験。9,800円は映画ファンには出せない値段かもしれない。

スカイ・フォールが好きでこれはその次に大好きな作品だったけど、当時
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

幼女の妄想で濡れ衣を着せられ、崖っぷちにぶら下がっていた可哀想な人生があっという間にゴミ箱行きになる話。辛すぎます。可哀想すぎます。田舎の村八分ヤバイ。胸糞映画だけど名作の域!

お勧めマッツ・ミケル
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麗しき日々(2013年製作の映画)

4.0

ファニー・アルダンが老けて見える?うるせえ。邦画の出来の悪い青春映画を見るより、フランスの壮年ラブコメを見る方が何十倍も素晴らしいって知ってる?若さ信仰はいい加減にしてよもう。

東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

『お茶漬けの味』で救われるような思いの後にこちらを見て暗くなる。この時代の人にはショックが大きかったと思う。今は流石に、偏狭な社会に自由意志が生き辛い時代ではないと思う。で、あって欲しいし…‬

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.3

若い頃に仮にも『ベティブルー』が好きだった私が、まさか『お茶漬けの味』で感動して涙するとはね。
時間は人を変えるなあ…

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

所々不穏な表現がプツっと現れては、縷々として流れてゆくというリズムに、最後まで心が掻き乱されつつ見ることとなった。とことん表現として尖っていて、日本のアニメならではの冒険心が素晴らしい。
 誰もが出会
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.3

これは、まさしく見たものが途方に暮れる作品で、ああ、やはり映画が好きで良かった。きっと誰がこの作品についてどう語ろうと、納得出来る言説に出会えないだろう。それが素晴らしいことに思える。

アレクサンダー大王(1980年製作の映画)

3.0

高校生の頃から無理やり追いかけ、『永遠と一日』でファイバリット監督となったものの、後に玉砕したこの作品を再見…さ、再見……。うーんだめだ。サッパリ分からなかった。家じゃ集中力が続かないわ。諦めた。でも>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

「初見時はあまり響かなかったけど、二度目に見たら刺さった」とツイッターでフォロワんが言っていたので、期待してみたが私も全く同じ。まあ言いたいことは分かるけど、それほどでもないかなと言う感想だった。何よ>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.3

ジェシー・アイゼンバーグにマーク・ラファロ、メラニー・ロラン。
期待度グングン高まるキャラクター紹介にド派手なショーの開幕、上がる上がる。
とは言えオチはイマイチ、後半しぼみ気味だけど、まあたまには気
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

2.5

声の大きいTwitter民に騙されるのは長年やってて大体パターンが分かってきたので、見に行かないと当時決意したが大正解。想像以上のつまらなさ。机くんが泣き出す辺りとか「ハァー?」と怒りを覚えた。

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.8

ジョン・ラセターをプロデュースに迎えたこの作品は、ディズニーがまだ描いていない世界を果敢に描こうとする姿勢を、相変わらず強く感じさせる。ポリネシア神話にまで手を付けるなんてね。音楽も高品質で、何よりモ>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

4.4

フランク・キャプラの傑作と全く同じタイトルを与えられてしまった不幸も、予想だにしない展開のおかげでその新鮮さに驚く結果となった。まるでオフオフ・ブロードウェイの舞台をストリートに移したかのような、「観>>続きを読む

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