とらねこさんの映画レビュー・感想・評価

とらねこ

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劇場で鑑賞した記録はブログに書いてます
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映画(1255)
ドラマ(0)

ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド(2012年製作の映画)

5.0

ボブ・マーリーのドキュメンタリーを繰り返し見ている。「”どちらの民族が優っている”と説く思想がなくなるまで、戦争はなくならない」「”肌の色が違うこと”が”瞳の色が違うこと”と同じ位当たり前になるまで、>>続きを読む

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.7

もう追いかけなくなったガス・ヴァン・サント作品を、DVDや配信ならとせっせと見ている。途中まで面白く見ていたのに。

最後、何だよ『セント・オブ・ウーマン』じゃん!もうしらけた。

らしゃめん(1977年製作の映画)

2.0

全体的に湿っぽくて、ドドドド演歌。話も単調なので疲れてしまった。鰐淵晴子も正直好みではなく。

LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語(2011年製作の映画)

3.5

リドリー・スコット監修、ケヴィン・マクドナルド監督。トニスコの名前も発見。Youtubeで世界中から集められた4500時間もの映像を、一本の映画にまとめたもの。あなたは何を恐れる?様々な答えがある中「>>続きを読む

黄昏(1981年製作の映画)

5.0

再見。自分にとってはこの作品て、”子供の頃からずっと好きだった「アメリカ文化」の集大成”みたい。不思議な懐かしさすら感じる手触り。どのシーンもどのシーンも大好きすぎる。号泣してしまいました…。たぶん今>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

当時は、なんとリアルな恐ろしさを持った戦争映画があるものだと思った。主人公のシュピルマンが生き延びた理由、自分に起きている社会状況に憤慨したり反抗することもなく、何も考えずただ自分ひとりが逃げるという>>続きを読む

ダークホース リア獣エイブの恋(2011年製作の映画)

2.5

このタイトルのせいでトッド・ソロンズと知らず、軽めのコメディかと思ってた。リアリティラインがおかしいので、見ていて不穏な気持ちになる。度重なる妄想の積み重ねで、どこからどこまでがリアルなのか分からなく>>続きを読む

曽根崎心中(1978年製作の映画)

3.0

音楽は主演を演じた宇崎竜童が担当していて、ギターサウンドで幕を開け、ラストもギターを掻き鳴らすカッコ良さだけど、物語は決してロックではない。最初から最後までテンションの高い白坂×増村作品だけど、情一辺>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

CGや派手なアクションに背を向けて、これぞ映画という人間ドラマ比重のみで押し切った力技は、ノーラン派でない私でもさすがと思わざるを得なかった。「船の中で究極の選択を迫られる時に人間性が垣間見える」って>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

5.0

こちらが本当のオズの魔法使いの話だったのに、子供の頃知らずにウォルター・マーチの『オズ』の方を見て、そちらしか知らないまま大人になってしまった。改めて今見ても楽しめるミュージカルで最高に好き。サム・ラ>>続きを読む

幻の薔薇(2009年製作の映画)

3.9

幸せな結婚をしたはずだった。反童話的な描き方で、その終わり迄を描く。結婚の生活が始まった瞬間に流れたピアニカの呑気な響きは、それが完全に終わりを告げた瞬間にも流れる。幻の薔薇とは幸せそのものの事だろう>>続きを読む

ローマ法王になる日まで(2015年製作の映画)

4.3

物語始まってすぐの冒頭に、軍事政権下のアルゼンチンがここまで弾圧の激しい時代だったことに驚く。タイトルからは思いもよらない、骨太の社会派ミステリーのような陰惨な事件。ローマ法王の回想という形で始まらな>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

主人公が武器を手にしないという驚きの信念を、戦禍の最前線に居て尚崩すことのなかった、真のヒーローを描く。エンタメに徹した戦争娯楽映画。善人が仲間のために正義感に燃えて人殺しをする「戦争」に対して、受難>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

これと『万引き家族』を見れたので、今年の邦画は最高だったの一言で終わらせていいですか?制作費の少なさをひっ掲げて大ヒットしたことはもう手打ちにしようや。ホラー映画によくある綻びも演出ですよ、に大変身さ>>続きを読む

氾濫(1959年製作の映画)

5.0

こちらも同様の増村×白坂コンビ。群像劇スタイルで人間の生き方を問う。大企業に搾取される理系技術者の苦労。コネで役職に付き利権を貪る重役。この時代に見るからか、虚しさがより身近に伝わって心底キツイ。花の>>続きを読む

巨人と玩具(1958年製作の映画)

5.0

私の大好きなコンビ、増村保造×白坂依志夫、当然間違いのないやつ。戦後復興で大企業へと発展したのちの経済戦争、キャラメル大戦争。喜劇と悲劇を一度に描くこの手腕!コミカルな笑いに包みながらも、ラスト人間の>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.3

出会ってすぐのシーンで、主人公演じる妻夫木が奥田民生のTシャツを(これでもかと)着ていて、彼を振り回す水原希子がカートのTシャツを着ているのが一箇所だけあるんだけど、あれ彼女が上手ということを示してる>>続きを読む

永遠と一日(1998年製作の映画)

5.0

見て癒やされた。暇な時間に見る→途中でやめる→というダラダラした見方で、何日にも渡って5回程、最初から最後まで見た。学生の頃アンゲロプロスの中で好きだった『永遠と一日』。

こうのとり、たちずさんで(1991年製作の映画)

3.8

映画館で熟睡したのは10年位前か、以来久しぶりに。マルチェロ・マストロヤンニが失踪する理由と後に出会う夫人との邂逅がどんな意味があったのか、やはり分からないまま。『永遠と一日』に何かがどこかで繋がって>>続きを読む

ルノワール 陽だまりの裸婦(2012年製作の映画)

3.2

こちらも戦争の時期における芸術家とそのミューズを描いた物語。ルノワールばかりかその孫、後に映画監督になるジャン・ルノワールについて描いているので映画好きにもそれなりに楽しめそう。デデがもう少し美しいと>>続きを読む

ふたりのアトリエ ある彫刻家とモデル(2012年製作の映画)

3.5

戦争により芸術に対する抑圧が高い時代に生きた、芸術家とそのモデルの話。制作意欲を失った芸術家が、最後の作品を作らずにはいられなくなる。老いた執心が昇華して、一つの作品になるまでが面白い。

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

社会性に関して描く時に、私はいつも村上春樹の言っていた言葉を思い出す。個人主義で生きると思っていた人にも社会が及ぼさずにはいられない影響。是枝監督の挑戦はあくまでパーソナルなものから発し、それが社会へ>>続きを読む

幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦(2015年製作の映画)

3.8

『幕が上がる』、これは傑作とは一言には言えない綻びのある作品ではあったけれど、パワーがみなぎっていて、青春映画としては燦然と輝く何かがあった。それがどこから来るものなのか、視覚化する素晴らしいドキュメ>>続きを読む

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

5.0

年頃の女性が結婚を考え始める、すると物語がスルスルと動き出す。とくると小津を思い浮かべる人が多いところを、ここでの増村はまるでハワード・ホークス!若尾さんの等身大のコメディエンヌぶりもキュート。増村の>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.0

『殺人の追憶』にゾンビ映画を加えたような、意味不明の展開は序盤は面白かったけれど、だんだん飽きてゲッソリ。もともとこうしたホラー映画は好きなのだけれど、もう少しシンプルで上手にまとまってる方がノレるク>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

3.2

フィレンツェに始まり、ヴェネツィア、トルコのアヤソフィアへ。どこもかしこも行ったことのあるところばかりで思わず嬉しくなるミーハー魂。観光映画としても優秀。キリスト教の知識は無くとも、ぼんやり憧れを持つ>>続きを読む

天使と悪魔(2009年製作の映画)

2.5

映画の順番である『ダ・ヴィンチ・コード』に続いて見たけれど、原作は逆の順。見た直後に気づくのだった。コンクラーベ等バチカン内部に入り込む素材は面白いけれど、ミステリとしては冗長。システィーナ礼拝堂は憧>>続きを読む

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.5

久しぶりに再見。当時同時期公開された『ディープインパクト』の方が好きで、こちらはつまらないと思ってたけど、トランスフォーマーシリーズの寝ざるを得ない退屈さに比べたら、こちらはベイにしては遥かにマシ。と>>続きを読む

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.8

三島由紀夫の演技の下手さに閉口しながらの鑑賞だったけれど、独特のエグ味に味が無い訳でもなく、さすがは増村と。だって船越英二との2人の最後の会話、若尾さんの芯の通った頑固な優しさが引き立ってる。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

『誰も知らない』を彷彿とするけれど、圧倒的に違うのが画面に置かれた情報の多さ。台詞1つで分かる事実、布石、一つ一つ目が離せなくて。浮かび上がる過去の重みに目が眩む。”川のそば”を天国の近く、とか何とか>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

4.0

とっくに愛の冷めきった、夫婦仲の険悪さを描く辺りがすごく好き。「お互いに感謝しなくて済むように」との焚き火の前告白にて、奥さんの魂は天国へ行けたんでしょうか。青木ヶ原樹海は、この世とあの世の境目。ググ>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

喪失を経験した後に人生を取り戻していく話。『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』、『追憶の森』、『素晴らしきかな、人生』を最近見た。海外では時たまあるけれど、日本では珍しい気がする。こうしたテーマを>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

当時すごく大ハマりし、年間ベスト10にも入れた。『ラ・ラ・ランド』を見た時は、この作品にインスパイアされたのだろうと思った。先日『いつも2人で』を見たら、いやいや、こちらこそが『ブルー・バレンタイン』>>続きを読む

ハウンター(2013年製作の映画)

5.0

ものすごく面白かった!ホラーの新境地。『リプレイ』の世界に取り込まれた『アザーズ』の登場人物たち。新鮮さは『ミッション8ミニッツ』的。これで大体分かっちゃう人居そう。

妻は告白する(1961年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラスト10分少々のところでキタ〜!袋小路に追い詰められて、身の処し法も無くなった、土砂降り濡れ鼠の若尾さん。妖艶華麗な女神に、不吉な影でゾクッとする。美しさが故にくっきり縁取る死亡フラグ…。

好色一代男(1961年製作の映画)

4.1

『ぼんち』程ではないけれど、こちらも好き!度の入った助平根性の男で、どっこい誰も真似できないほどの穀潰し。ところが、いつしか士農工商の時代に自分らしく生きる清々しさを写してみせる。市川雷蔵のなんとも憎>>続きを読む

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