”Show must go on.”
バズ・ラーマンに通底するテーマは常にこれだ。
だが今回、こんなに悲しく響くとは。
ハリウッドサインを裏側から、その寂れた姿と共に映し出したように、夢と成功を手にしながらそのままそこに捕われた悲劇のロックスター。
先日のLA旅行では、初めてハリウッドサインを見た。その時にこの映画を同時に見たのだった。
時期も、今年のアカデミー賞の前だった事もあって、LAの街のあちこちにこの映画の立て看板が飾られていた。
何か共振性を感じると同時に、自分の思い出に組み込まれて、その寂しげなロックスターの姿が心に刻まれた。
オースティン・バトラーは本当に歌が上手い人ということで起用されたのか、心のこもった良い歌声で凄く良かった。
トム・ハンクスも頑張ってたし。
久々にこうした派手な“いかにもハリウッド”的映画を観たせいもあって、やっぱり映画はたのしいなあ……とても良かった。
