こう

早春のこうのレビュー・感想・評価

早春(1956年製作の映画)
4.5
今の時代も昔もそんなに変わらないのではとは思いました。サラリーマンは給料上がらないし、転勤もある。自営業は自営業で大変だし、夫婦で浮気もある。それでも何となく折り合いをつけて生きていくしかないと言うのを登場人物のセリフや空気感で魅せてくれる映画だと思います。
子供が産まれるけど、産むか降ろすか相談する友人に、夫が言ったセリフ、最初は不安で可愛いかも分からんけど、育てる内に可愛くなっていくもんだ。お金も何とかなるから産みなよって言葉が凄く身に染みました。
僕も子供を持つことに対して、ずっと不安でした。子供可愛くて思うことが出来るのか、自分の事犠牲にしてまで尽くせるのか、でもこのセリフに救われました。
昔から僕と同じ事を思っている人がおるのかとそれに対する答えも納得でき、子供も良いかもと思い、僕の中にある不安が少し消えました。
こういう映画に出会えて嬉しいです。
こう

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