ハレルヤ

傷だらけの栄光のハレルヤのレビュー・感想・評価

傷だらけの栄光(1956年製作の映画)
3.8
BSプレミアムシネマにて初鑑賞。
実在したボクサー、ロッキー・グラジアノの半生を描いたドラマ。

この作品、一見「ロッキー」みたいなガッチリしたボクシング映画かと思いますが、実際ボクシングシーンは全体のほんの僅か。
確かにスポーツドラマでもありますが、大半はこの主人公の人生の物語が中心となっています。

ロッキーを演じたポール・ニューマンの男気あふれる熱い演技に釘付けとなった2時間でした。
ニューヨークの貧困街で育ち、ワルの道を突き進んで自己中心的だった彼が、ボクシングと出会い、更に守るべき妻と娘が出来たことで、立派な男へと成長するサクセスドラマが素晴らしかったです。

様々な困難が立ちはだかるも、そんな彼を全力で支えた妻の存在が光る夫婦愛。夢半ばでボクサーを諦めた父の思いを継ぐ親子愛も感動的でした。

63年前の映画ながらも最初から最後まで全く飽きさせない物語のテンポの良さ。無駄かなく見やすい内容に仕上がっています。名匠ロバート・ワイズ監督の腕前がしっかりと伺えますね。

本来はジェームズ・ディーンが主演の予定でしたが、撮影前に急逝したことも話題になり、あのスティーブ・マックィーンのデビュー作でもあります。チョイ役でしたが、一発で彼と分かるオーラはこの時点から健在でしたね!
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