電気羊

ゴールデンボーイの電気羊のレビュー・感想・評価

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
3.3
スティーブン・キング原作のスリラー作品。

殺人願望のある高校生は、近隣に住む老人が元ナチスで大勢のユダヤ人を虐殺し戦争犯罪人として国際指名手配人であることを知る。
少年は老人に警察に密告しない代わりに、どうやって人を虐殺したのかや老人にナチスの制服を着せて殺人への欲求を募らせる。
その結果、高校の成績は急落し、カウンセラーから学力アップの指導を受ける。

少年は親族に祖父として元ナチスの老人を同行する。老人はカウンセラーの言うとおりに少年へ勉強するよう指示を行う。
その結果、少年は学力を取り戻し主席として高校の卒業式でスピーチを読み上げるまでに成長するが。

そんなある日、老人がたまたま乗ったバスで同乗したホームレスにより自分が元ナチスの残党だと見抜かれる。少年は老人の正体を警察に通帆する代わりに老人がナチスの収容所で行った残逆行為を自分に告げるように強要する。老人は少年に残虐行為を告げるうちに二人には連帯感が生まれてくる。
老人は少年の異常性を見抜き、少年と同様に自分が元ナチスだと見抜いたホームレスを殺害させる。
少年はホームレスを殺害し何食わぬ顔で高校の卒業式にし、主席として後輩たちに贈る言葉を述べるまでに成長する。

老人は心臓病の既往があり発作により入院するが、たまたま同室だった患者がナチスの収容所出身者であったことから老人の身元が発覚し、FBIに通報される。
老人は容体が回復すれば戦犯としてイスラエルに護送されることを危惧し自殺してしまう。

そして少年も高校のカウンセラーから祖父として紹介した老人が元ナチスだと判明し、両親に究明すると詰め寄られるが、逆に少年はカウンセラーに対し少年愛の変質者だと風評を流し失職させてやると脅迫する。
脅しに屈したカウンセラーは少年と元ナチス老人のことを少年の両親に告げるのを止め立ち去る。
こうして少年は殺人の闇を背負ったまま社会へと時離れるのだが。さて。

まあ、こういう人間はどこかでボロが出て最終的には破滅するんだよな。
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