コネコネ

イップ・マン 葉問のコネコネのネタバレレビュー・内容・結末

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

前半鑑賞中の感想
「このシリーズはこう楽しむのだ」という見方を前作で学んだので、前作鑑賞中より楽しめている。それはこのシリーズでいうと、イップマンの勝ち負けによるストーリーの起伏を期待せずに楽しむ見方。前作は、「一度負けて、そこから這い上がる」的なストーリーを見る前に期待してしまっていたので、少し見方を間違えた。このシリーズは、イップマンが初めから師匠レベルで強く、負けることがない。そしてイップマンの勝ち負けではなく、生活面の要因で辛いパートを作ることで、起伏を生み出している。前作では、日中戦争によって生活が難しくなるといったパートを入れることで起伏を作っていた。今作も、弟子が喧嘩騒ぎを起こしたことで道場が閉鎖に追い込まれている。

中盤の感想
勝ち負けの起伏を期待しないのがこのシリーズの楽しみ方だと思っていたが、今作はそうでは無さそう。イップマン個人では負けることがないが、中国武術全体として負けるパートを作ることにより、勝ち負けの起伏を生み出している。サモハンキンポーがボクシング選手に負けてしまった時はそんなことを思った。

終盤の感想
ボクシング選手がめちゃくちゃ強く、もしかするとイップマンが負けてしまうのではないかと思わされるほどだった。ストーリー的にイップマンが負けることはないだろうと思いつつも、実力的にはかなり拮抗しておりヒヤヒヤした。実際にイップマンがパンチを喰らいダウンしてしまう描写もあり、イップマン個人としても勝ち負けの起伏を感じた。

最終結果だけを見たら今作もイップマンが負けることはなかったが、今作は「もしかすると」と思わされるほど敵が強く、かなり熱くなれた。その点、イップマンが単独で強すぎて良くも悪くも安心して見てられた前作よりも、かなり楽しめた。次回作は、さらに強い敵が出てきそうなのでもっと熱くなれそう!期待大。
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