ヴレア

明日を夢見てのヴレアのレビュー・感想・評価

明日を夢見て(1995年製作の映画)
3.7
明日を夢見て、苦しい生活から抜け出す為、映画スターを夢見る人達。
そんな人々の希望に付け込んで映画のオーディションを行う詐欺師ジョー。
カメラの前で演技をさせ、それを有名監督に届けると言いながら、手数料を騙し取る卑劣な手段。
カメラの前で語られるのは様々な人々の本音や背負っているものや、政治的不安などのメッセージ。それらが凄く印象に残った。

同じシチリアを舞台にし"映画"という共通のテーマを持つ「ニュー・シネマ・パラダイス」に比べるとあまりにも暗く、イジワルな展開も用意されているので感動的ではないが、こちらの方がセンチメンタルな要素を排除している分より現実に則しているので、「ニュー・シネマ・パラダイス」が苦手な人はもしかしたらこちらの方が楽しめるのかもしれない。
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