原作 朝井リョウ
監督 吉田大八
脚本 喜安浩平、吉田大八
朝井リョウ原作の青春映画
原作に吹いていた爽やかさはあまりなく、コメディ寄りの砕けた感じはそれもまた良いのかもしれない。
ただ様々な登場人物の視点から描く群像劇の手法は映画でも健在で、わずか4日間程度の出来事を多面的に映す。これにより登場人物間の関係性が顕になり、分かりやすさは増すが一方でストーリーの停滞感は否めない。まあ原作がそうなのだから仕方ないか。
そのまま映画化すると平坦になりかねない話を映画部やラストの屋上シーンを追加することでスピード感ある盛り上がりを最後に見せてくれた。
共学経験があれば、登場人物の誰かに過去の自分を重ね合わせて楽しめたのだろうか。また共学が本当にこんな感じだったら行かなくて良かったかなと思ったりもする。当然自分は映画部かバレー部の風介あたりになるだろう。
スクールカースト引きづって大人になってはいけない。そもそも社会に出て活躍できる人は運動部とは限らない。と言い聞かせる。
昨今の多様化の流れの中で実際のところ文化部は復権してきているのだろうか。平成時代の学校生活を描く貴重な作品になるのかな。
東出昌大ってどれ見ても同じ感じ。でも逆に安定感あって役柄合えば良いかも。
橋本愛は若い頃抜群に良かったなあ
2022.58