ほしじろ

桐島、部活やめるってよのほしじろのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.2
ある日の学校生活を様々な登場人物の視点から映すことによりクラスの人間関係や階級社会という生態系が徐々に浮かび上がる流れに引き込まれる。一つの事件が波紋を拡げるように皆の心を揺さぶりそれぞれが奥に抱えていた感情が露わになっていくのが心に刺さりました。

高校生くらいになると純粋な夢や憧れを抱いている一方、段々と現実を知り自分の未来が無限大でない事も分かってくるわけで、そのギャップに対するショックというか哀しさというか、自分自身に対する焦燥や欠落感を抱えながら生きていた時期だったなと。

ただ単に暇だから何気なく声かけただけという高嶺の花の女の子と奇跡でも起きたかのようにドキドキしてる男の子の落差がエモかったです。
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